ロケ地

【2025年最新】スタジオツアー東京を完全攻略!チケット予約から見どころ・フード・グッズまで徹底解説

2023年、東京・としまえん跡地にオープンした「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 – メイキング・オブ・ハリー・ポッター」。ここは、映画『ハリー・ポッター』と『ファンタスティック・ビースト』シリーズの制作の裏側を、実際に歩いて体験できるウォークスルー型のエンターテイメント施設です。

この記事では、チケットの予約方法から見どころのハイライト食事グッズ情報、そして知っておくと便利な攻略法まで、必要な情報をすべて凝縮してご紹介します。

本家スタジオツアーのロンドン、ロサンゼルスのスタジオツアーも何度も訪れた経験のある筆者がが、初めて行く人でも分かりやすく徹底的に解説します!

Contents

スタジオツアー東京とは?映画の裏側を歩く“魔法体験”

スタジオツアー東京は、映画「ハリー・ポッター」や「ファンタスティック・ビースト」の撮影秘話を体験できる屋内型施設です。

世界最大規模を誇り、イギリス・ロンドンに次ぐ2つ目のスタジオツアー拠点としてとしまえん跡地に2023年にオープンしました。

映画制作者たちの魔法のような技術と情熱に触れ、物語がどのように生み出されたのかを知る。まさに、映画の世界の“裏側”を体験する、唯一無二の体験があなたを待っています。

さらに、スタジオツアー東京にしかないセットや体験も盛りだくさん!ロンドンには行ったことがあるけど...というファンの方も必見のスポットです。

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チケット情報【2025年最新】

攻略法

ゆっくり見学したい方は、チケットはなるべく早めの入場時間を選ぶこと!閉館まで滞在可能なので、早く入場するほど長い時間楽しむことができます。

チケットは公式ホームページから購入することができます。

※2025年4月1日より、チケット代の値上げが行われました。

大人(18歳以上) 6,500円→7,000円
中人(12~17才) 5,400円→5,800円
小人(4~11才) 3,900円→4,200円

アクセス方法・行き方ガイド

電車をご利用の方

️西武池袋線・豊島線「豊島園駅」(西武池袋駅から直通で17分)から徒歩2分、または都営地下鉄大江戸線「豊島園駅」から徒歩4分

車をご利用の方

パーキングは事前予約制です。車でご来場時の注意事項はこちらをご確認ください。

ポイント

  • 最寄り駅:西武豊島線「豊島園駅」徒歩2分以内、都営地下鉄大江戸線「豊島園駅」から徒歩4分

  • 東京駅・新宿駅から電車1本でアクセス可能

  • 駐車場は完全予約制(台数制限あり)

所要時間と回り方のコツ

攻略法

入場指定時間の1時間前からロビーに入場可能!
(初回ツアーは30分前から)

「フードホール」と「フロッグカフェ」、お土産ショップの「メインショップ」を利用することができます◎

所要時間

ハリポタの世界観や映画撮影の雰囲気を楽しみながら、撮影スポットをこなしていくプランであれば、約4時間あれば回りきることが出来ると思います。

施設全体の広さは東京ドームのおよそ2つ分。全ての展示をじっくり見たい方は、丸一日このスタジオツアーのために確保しておくことをオススメします。大のハリーポッター好きであれば、むしろ1日では足りないほど...!(筆者は二度訪問し、二度とも8時間滞在していました。)

また、上でも述べた通りチケットは入場時間のみ決まっており、退場時間は営業終了までとなっています。そのため、自分はどちらのプランで行きたいのかを考えてからチケットを購入しましょう!

ポイント

  • 平均滞在時間:約4〜5時間

  • ゆっくり見るなら6時間以上推奨

  • 写真撮影スポット:大広間・9と3/4番線・談話室が人気

  • おすすめ:オープン直後または夕方入場で混雑回避

ハリーや守護霊のオブジェたち
ー入口から広がる魔法の世界ー

見どころ&おすすめエリア

館内マップ

‘Wizarding World’ and all related names, characters and indicia are trademarks of and © Warner Bros. Entertainment Inc. – Wizarding World publishing rights © J.K. Rowling.

【ツアー開始前】冒険の準備を整えよう 〜メイン・ロビーの過ごし方〜

スタジオツアー東京の魔法体験は、予約したツアーの時間が来る前から始まっています。

予約時間の1時間前から館内に入場できるため、ツアー前のエリアにある公式ショップやカフェを楽しむことができます。この時間を有効に使うことが、一日を最大限に楽しむための鍵となります。

巨大なドラゴンがお出迎え

ロビーに一歩足を踏み入れると、まず天井でとぐろを巻く巨大なハンガリー・ホーンテイル種のドラゴンに圧倒されるでしょう。

また、大きな荷物やコートはクロークに預けることができるので、身軽になってツアーに備えましょう。より深く物語を知るためのデジタルガイドも、ここでレンタルできます。

腹ごしらえは「フードホール&フロッグカフェ」で

ツアーは4時間以上かかるため、事前の腹ごしらえは大切です。

しっかりとした食事を取りたいなら、ホグワーツの大広間のような内装の「フードホール」がおすすめです。

また、可愛らしいスイーツやドリンクで気軽に休憩したい場合は、蛙チョコレートがテーマの「フロッグカフェ」が良いでしょう。

どちらもツアー前に利用できるので、お腹の空き具合に合わせて選んでみてください。

魔法使いに変身!「世界最大のハリー・ポッターショップ」

メイン・ロビーには世界最大のハリー・ポッターショップが併設されています。

ここでローブや自分だけの杖を先に購入し、魔法使いになりきってツアーに参加するのは、最高の楽しみ方の一つです。もちろんツアー後にも立ち寄れますが、先にグッズを身につけることで、各エリアでの写真撮影が何倍も楽しくなること間違いなしです。

いよいよツアースタートへ

お手洗いはロビーで済ませておくことを強くおすすめします。準備が整ったら、指定された時間に集合場所へ向かいましょう。

ここからいくつかのプレショーを経て、いよいよ目の前であの「大広間」への重厚な扉が開かれます。

【ホグワーツ大広間】映画さながらの壮大なセット

©︎魔法倶楽部

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大広間

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重厚な扉がゆっくりと開くと、そこは映画でおなじみのホグワーツ大広間。

魔法の世界に足を踏み入れた瞬間、まるで映画の登場人物になったかのような感覚を味わえる、必見のスポットです。

教師たちが見守る「教職員の席」

広間の正面、一段高い場所には、ホグワーツの教師たちが座る「教職員の席」が荘厳に構えています。

中央にはダンブルドア校長の席があり、その脇にはマクゴナガル先生やスネイプ先生といったおなじみの教授たちの衣装が展示されています。その精巧な衣装からは、それぞれのキャラクターの厳格さや優しさが伝わってくるようです。

また、各寮の得点を示す巨大な点数計も設置されており、その細かな作り込みに驚かされます。

プロダクションデザイン

この先に広がる全てのセット、衣装、小道具は、美術監督スチュアート・クレイグと彼のチームによる、まさに魔法のような仕事の結晶です。

原作者J.K.ローリングと密に連携しながら生み出されたセットは「ハリー・ポッター」シリーズだけで588点にも及びます。

「なにかひらめいたら、とことん追求する」という彼の哲学のもと、一枚のデッサンから壮大な魔法の世界が構築されました。これから目にするすべてのものに、その情熱と創造の軌跡が刻まれています。

【動く階段とホグワーツの肖像画 】

荘厳な大広間を後にし、次に足を踏み入れるのは、まるで生きているかのように絶えず変化するホグワーツ城の内部です。

ここでは、城の不思議な構造の秘密と、壁の肖像画に込められた魔法とユーモアに触れることができます。

大理石の動く階段

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まず目の前に広がるのは、気まぐれに行き先を変える「動く階段」です。

作中では142もあるとされる階段ですが、撮影で実際に建設されたのは一部のみ。残りは精巧なミニチュア模型を別撮りし、グリーンスクリーンを背景に撮影した俳優たちの映像と合成することで、あの延々と続くかのような不思議な空間が生み出されました。

壁を埋め尽くす歴代校長の肖像画に見守られながら、映画制作の魔法のトリックに思いを馳せてみてください。

喋る「ホグワーツの肖像画」

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階段の周辺には、まるで命が宿っているかのように動き、語りかけてくる肖像画が壁一面に飾られています。

驚くべきことに、350枚近くある肖像画のモデルの多くは、映画制作に携わった撮影スタッフたちです。彼らが衣装を着てポーズをとることは、この偉大な作品の一部となる大変な名誉でした。左下にあるのは、全シリーズでプロデューサーを務めるデヴィッド・ヘイマンの肖像画。

さらに、あなた自身が「動く肖像画」の一員になれるインタラクティブ体験も楽しめます。

談話室を守る「太った婦人」

ホグワーツ・ライフ

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肖像画の中でもひときわ存在感を放つのが、グリフィンドール寮の入口を守る「太った婦人」です。

実はこの役、シリーズ途中で俳優が交代しています。『賢者の石』ではオペラ歌手が演じましたが、『アズカバンの囚人』では、監督の意向でよりコミカルなキャラクターにするため、コメディ女優が起用されました。

彼女の肖像画を見つけたら、次のエリアであるグリフィンドール寮はもうすぐです。

【ホグワーツ・ライフ】魔法界の学生生活を体験

「ホグワーツ・ライフ」エリアは、学生たちの日常を体験できるエリア。

授業風景や日常の風景がリアルに再現され、まるで自分もホグワーツの一員になったかのような感覚を楽しめます。魔法界の日常を体験する貴重なスポットです。

動く階段と肖像画のエリアを抜けると、ハリーたちが多くの時間を過ごしたグリフィンドール寮が待っています。ここでは、彼らの多くの時間を過ごした談話室や寝室が電磁されています。

ホグワーツの授業を実際に見学できる参加型のショーも。

グリフィンドールの談話室

グリフィンドールの談話室

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グリフィンドールの談話室

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グリフィンドールの談話室は、シリーズの中で最も長く使われたセットの一つであり、その完成には大広間とほぼ同じ3ヶ月もの時間が費やされました。

ハリーの初めてのクリスマス、ハーマイオニーがネビルに石化の呪文をかけた瞬間、そしてクィディッチの勝利を祝う夜。数々の名シーンがここで撮影され、その居心地の良さから、撮影の合間にはキャストやスタッフの憩いの場にもなっていました。

談話室の中心で赤々と燃える暖炉は、この空間の温かさを象徴しています。

ダーズリー家で過ごした狭苦しい"階下の物置"との対比として、この暖炉は意図的に特大サイズに設計されました。それは、ハリーにとって初めての「安らぎとぬくもりと安心感」を与えてくれる、心の拠り所でもあったのです。

グリフィンドールの男子寮

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談話室のらせん階段を上ると、ハリーとロンが勉強やトラブルから解放されてホッとできる場所、「男子寮」が再現されています。

男子寮のセットは2000年に完成し、シリーズ第1作『賢者の石』に初登場しました。それから10年あまり、このセットはほとんど変わりませんでしたが、装飾チームはハリーとロンの成長に合わせて、ベッドサイドの装飾をカスタマイズしました。

たとえば、『アズカバンの囚人』ではおやつの箱、『炎のゴブレット』ではクィディッチのポスターといった小道具が追加され、彼らの成長の跡が刻まれています。

スリザリンの談話室

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アットホームなグリフィンドールとは対照的に、スリザリンの談話室は無機質で冷たい雰囲気に包まれています。

このセットはもともと地下の一室として建設され、『賢者の石』ではヴォルデモート卿とクィリナス・クイレル先生と立ち向かう舞台になりました。

その後、談話室として使われたのは一度きりですが、内装を変えて何度もスクリーンに登場。『炎のゴブレット』ではトロフィールーム、『不死鳥の騎士団』では"必要の部屋"になるなど、変幻自在に役割を変えたセットです。

クイディッチ

©︎魔法倶楽部

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ホグワーツの生徒たちが熱狂する、魔法界で最も人気のあるスポーツ「クイディッチ」。

ほうきに乗って空中を高速で飛び交い、4つのボールを追いかけるこの競技は、非常に危険で、そして何よりもエキサイティングです。ここでは、J.K.ローリングが生み出したこの架空のスポーツを、映画制作者たちがいかにしてリアルな映像へと昇華させたか、その舞台裏に迫ります。

観客になろう!「クィディッチ応援体験」

スタジオツアーでは、あなた自身がクイディッチの観客になることができます。

このインタラクティブな体験コーナーでは、『ハリー・ポッターと賢者の石』の試合シーンの“エキストラ”として、グリフィンドールやスリザリンのスタンドから選手たちに声援やブーイングを送るシーンを撮影します。

撮影後には、完成した映像で自分の姿をチェックでき、その映像を持ち帰って家族や友人と楽しむことも可能です。

三大魔法学校対抗試合

三大魔法学校対抗試合

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『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』の物語の中心となる、歴史ある「三大魔法学校対抗試合」。

ヨーロッパを代表する三つの魔法学校が、その名誉をかけて過酷な課題に挑みます。このエリアでは、壮大なイベントを彩った各校の特色や、物語の鍵となる魔法のアイテムを間近で見ることができます。

必要の部屋

必要の部屋

©︎魔法倶楽部

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このセットはシリーズ第4作『炎のゴブレット』でトロフィールーム、第5作『不死鳥の騎士団』で必要の部屋になりました。

必要の部屋は第5作ではダンプルドア軍団の本部でしたが、第8作『死の秘定 PART2』ではハリー、ロン、ハーマイオニーの3人がロウェナ・レイブンクローの髪飾りを探す舞台になります。

第8作の撮影に向けて、このセットを建て直すのに半年もかかりました。出演者やスタントマンが調度品の上に乗ることを考えて、全体をしっかり固定しなければいけなかったからです。

新調した小道具は4,000点を超え、別のセットに使ったインテリアを再利用。"大広間と”談話室”の小道具や、第1作に出てきたチェスのまで動員しました。つまり、このセットには全作に登場した調度品や小道具が集結しているのです

【ホグワーツ・レッスン】教室や図書室

「ホグワーツ・レッスン」エリアでは、映画「ハリー・ポッター」シリーズに登場するホグワーツ魔法魔術学校の学びのシーンを再現したセットや小道具が展示されています。

魔法薬学の教室や図書室、闇の魔術に対する防衛術の教室などがあり、映画の世界観を体験できます。

【スタジオツアー東京】ホグワーツの授業を体験!「ホグワーツ・レッスン」

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魔法薬学の教室

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次に訪れるのは、スネイプ先生の厳しい指導が目に浮かぶような「魔法薬学の教室」です。

地下牢という設定そのままに、薄暗くひんやりとした空気が漂います。自動でかき混ぜられ湯気を立てる大鍋や、壁の棚にずらりと並んだ何百もの材料瓶が、怪しげで本格的な雰囲気を醸し出しています。

今にも授業が始まりそうな緊張感の中で、ハリーたちと一緒に魔法薬を調合しているかのような気分を味わえます。

ホグワーツの図書室

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ハーマイオニーが多くの時間を過ごしたホグワーツの図書室。

ここには、天井まで届くほどの本棚に、膨大な数の書物が並びます。実は、これらの本の多くは、電話帳などを革や魔法のシンボルが描かれたカバーで装丁し直したもの。映画制作の創造的な工夫が光ります。

ホグワーツ生になりきって、写真撮影を楽しめるスポットです。

グリフィン像の「らせん階段」

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校長室へと続く入口を守るのが、巨大なグリフィン像です。

この像の裏には、エスカレーターのように滑らかに上昇する「らせん階段」が隠されています。これはツアーの中でも特に大がかりなセットの一つで、撮影時にはスタジオの床下3.6メートルに設置され、専用の装置で昇降させていました。

ダンブルドアの校長室

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ダンブルドアの校長室は、ホグワーツの建造物のなかでもっとも高い塔の中にあります。

美術監督のスチュアート・クレイグは、天文学を愛するダンブルドアのために、宇宙をテーマにこの部屋をデザインしました。

壁には歴代校長の肖像画が飾られ、紡錘形の脚がついたテーブルには、クルクルと回りながら煙を吐く不思議な銀の道具が並びます。このセットは撮影の際、可動式の壁やキャビネットを使い、限られた空間にカメラを設置する工夫がなされました。

また、校長室のセットは『秘密の部屋』以来、シリーズを通して登場しますが、ときには別のセットに変身することもありました。

たとえば、『アズカバンの囚人』では実験用具を置くことで、ハリーがリーマス・ルーピン先生と高度な魔法を習った部屋として使用されました。こちらの展示は、『謎のプリンス』に使われたセットを再現したものです。

衣装と小道具

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ピエール・ボハナ率いる小道具チームは、「ハリー・ポッター」および「ファンタスティック・ビースト」の両シリーズで様々な小道具を制作しました。

いたずら用品専門店”ウィーズリー・ウィザード・ウィーズのカラフルなパッケージからニュート・スキャマンダーの不思議なトランクまで、その数は数千点にのぼります。小道具の多くはスクリーンに一瞬しか映らないかもしれませんが、魔法ワールドを魔法で満たすために欠かせない存在です。

衣装チームを率いたのは、「ハリー・ポッター」シリーズは第1作がジュディアナ・マコフスキー、第2作がリンディ・ヘミング、そして3作目以降はジャニー・ティマイムが引き継ぎました。

「ファンタスティック・ビースト」シリーズではコリーン・アトウッドが衣装チームを率い、第1作『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』では、みごと米アカデミー賞に導きました

【禁じられた森】魔法生物たちと出会う冒険

「ホグワーツ・ライフ」エリアを抜けると、雰囲気は一変。霧が立ち込め、巨大な木々がうっそうと茂る「禁じられた森」が広がります。

ここは、ホグワーツの敷地内にありながら、生徒たちが固く足を踏み入れることを禁じられている謎に満ちた場所です。美術監督のスチュアート・クレイグが「物語の舞台というより主役のひとり」と見なしたほど、この森は重要な存在感を放っています。ここでは、美しさと危険が共存する、深く幻想的な森の世界を冒険します。

ここでは、誇り高き魔法動物ヒッポグリフのバックビークに敬意を込めてお辞儀をしたり、巨大な蜘蛛アラゴグの巣に迷い込んだりと、スリルと幻想が交差する体験が待っています。さらに、ディメンターの冷たい気配を感じながら、自らの手で守護霊を呼び出すインタラクティブ体験もできます。

【スタジオツアー東京】「禁じられた森」ガイド|ディメンターとパトローナスの制作秘話

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ハグリッドとバックビークの秘密

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森の番人ハグリッドの衣装は、その巨体を演出するため、俳優用のものと、スタントダブルのラグビー選手が着用するさらに大きなものの2着が用意されるという工夫がなされました。

また、森の中に佇むヒッポグリフのバックビークは、CGだけでなく、クリーチャー制作室が手掛けた実物大の動く模型も撮影で使われています。敬意を込めてお辞儀をしてみましょう。

アラゴグと空飛ぶフォード・アングリア

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森の奥深くでは、巨大な蜘蛛アラゴグがあなたを待っています。幅5メートル半にもなるこのクリーチャーは、ヤクの毛などを手作業で接着して作られた精巧なアニマトロニクス(動く模型)で、操作には15人もの専門家が必要でした。

ハリーとロンがホグワーツへの着陸に失敗した「空飛ぶフォード・アングリア」。アラゴグに襲われるシーンでは、1台ずつ傷み具合を変えた5台ものスタント用車が用意され、徐々に破壊されていく様子が撮影されました。

【インタラクティブ体験】ディメンターと守護霊

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ディメンターの不気味な姿は、死をテーマにした中世の絵画に描かれた死神を元になっています。当初は水中で操作する人形で撮影する案もありましたが、最終的にはその動きを参考にCGで制作されました。この恐ろしいディメンターから身を守るのが「守護霊の呪文」です。

撮影時、ハリーの守護霊である牡鹿は、LEDを装着した大型犬の動きを元にCGと合成することで、リアルかつ幻想的な光の表現が生み出されました。あなたもここで、自らの手で守護霊を呼び出すインタラクティブ体験に挑戦できます。

【バックロット】

ツアー唯一の屋外エリアである「バックロット」は、魔法の世界から一度現実の空の下へと続く、貴重な中間休憩地点です。

セットを見学する際、部屋の壁が一部欠けていることに気づくかもしれません。これは「ワイルドウォール」と呼ばれる撮影用の可動式の壁で、カメラやスタッフのスペースを確保するための映画制作ならではの工夫です。

プリベット通り4番地の家

まず目に飛び込んでくるのは、ハリーが魔法界への扉を開けるまで過ごした「プリベット通り4番地の家」です。

ダーズリー一家と暮らしたこの家は、ハリーの物語のまさに原点。リビングの窓からは、ホグワーツからの手紙が舞うあの有名なシーンが再現されており、ファンにはたまらない演出となっています。

夜の騎士バスとハグリッドのオートバイ

鮮やかな紫色が目を引く3階建ての「夜の騎士バス」は、道に迷った魔法使いのための緊急輸送機関です。

その隣には、ハグリッドがハリーをダーズリー家に届けた際に乗っていたオートバイも展示されています。1960年型のロイヤルエンフィールド社製バイクを改造したもので、撮影には合計7台が用意されました。

映画オリジナル「ホグワーツ橋」

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このエリアの奥には、風化した木材の質感がリアルな「ホグワーツ橋」が架かっています。

驚くべきことに、この橋は原作にも当初の脚本にも存在せず、『アズカバンの囚人』のアルフォンソ・キュアロン監督が、物語をよりドラマチックに演出するために考案したものです。撮影で建設されたのはセットの一部だけで、残りはCGによって壮大な橋が完成しました。

2つのサイズの「ハグリッドの小屋」

ハグリッドの小屋

©︎魔法倶楽部

森の番人ハグリッドが住む趣のある小屋も、見どころの一つです。

このセットの秘密は、ハグリッドの巨体を表現するために、通常サイズと縮小サイズの2種類が作られた点にあります。ハグリッド役の俳優は縮小サイズのセットで撮影し、他の俳優は通常サイズのセットで撮影することで、ハグリッドが相対的に大きく見えるという遠近法のトリックが使われました。

賢者の石を守る「魔法使いのチェス」

『賢者の石』のクライマックスを飾った、巨大な「魔法使いのチェス」の駒も展示されています。

クリス・コロンバス監督のお気に入りでもあるこのシーンでは、駒は特撮チームによって遠隔操作され、実際に爆発させるなどして撮影されました。三人よりも背の高い、黒い石のような駒の迫力を間近で感じることができます。

【9と3/4番線】ホグワーツ特急で記念撮影

ホグワーツ特急

©︎魔法倶楽部

ロンドンのキングス・クロス駅、魔法使いの生徒たちだけが知る秘密のプラットホーム。

レンガの壁に半分めり込んだ手荷物カートは、ホグワーツへの旅立ちを夢見る誰もが一度はやってみたい、絶好のフォトスポットです。そして、その先には深紅の蒸気機関車「ホグワーツ特急」が、旅の始まりを告げる蒸気を上げています。

「ホグワーツ特急」のモデルになった実在の機関車

ホグワーツ特急

©︎魔法倶楽部

この象徴的な機関車のモデルとなったのは、1937年製の英国の蒸気機関車「GWR 4900形 オルトンホール5972」です。

映画制作者たちはこの歴史ある車両を借り受け、ホグワーツ特急へと見事に変身させました。スタジオツアー東京に展示されている機関車は、撮影で使われた実物(現在はロンドンのスタジオツアーに展示)と全く同じ型と仕様で、細部に至るまで精巧に再現されています。

撮影の魔法「客車の内部セット」

©︎魔法倶楽部

©︎魔法倶楽部

ハリーとロンが初めて出会い、ディメンターが襲来した、あの記憶に残る客車内のシーン。

これらはすべて、実際の列車内ではなく、スタジオに特別に組まれたセットで撮影されました。客車の窓は「グリーンバック」で覆われ、俳優たちは窓の外に広がる景色や襲い来る魔法生物を想像しながら演技に臨みました。スクリーンで見た風景は、後からCGで合成された、まさに映画制作の魔法の賜物なのです。

もうひとつの列車「ベルリン行き特急」

9と3/4番線

@魔法倶楽部

このプラットホームには、『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』に登場した、ドイツのベルリンへ向かう列車も展示されています。

その内装には、美術監督スチュアート・クレイグの強いこだわりがありました。しかし、予算と時間の制約から、高価な木材「鳥眼杢(バーズアイ・メイプル)」を一から使うことは困難でした。

そこで装飾チームは、本物の木材サンプルをスキャンして厚紙に印刷し、ニスを塗って偽の木目パネルを作成。その出来栄えは、クレイグ本人も見分けがつかないほど完璧で、彼の承認を得たという逸話が残っています。制作陣の知恵と技術が詰まった、見事な仕上がりをぜひご覧ください。

【魔法省】魔法界を管理する政府機関の秘密

ツアー後半の見どころのひとつである「魔法省」エリアでは、魔法の法律や取り締まりについて学びます。

シリーズの中でも最大級となるこのセットは、完成までに大広間の2倍近い時間が費やされました。ここでは、イギリス魔法界の中心であるこの場所の、圧倒的な権威とスケールを肌で感じることができます。

巨大セットの誕生「魔法省のアトリウム」

魔法省

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まず度肝を抜かれるのは、磨き上げられた木の床と高い天井が広がる中央アトリウムです。

オフィス棟はロンドンのヴィクトリア朝の建物をモデルにしており、高さ9メートルのセットにさらにCG効果を加えることで、壮大な吹き抜け空間が生み出されました。ピーコックブルーの天井には金の記号が絶え間なく動き、壁や柱を覆う光沢のあるタイルが、荘厳かつどこか冷たい雰囲気を醸し出しています。

ユニークな通勤方法「魔法省へのアクセス」

魔法省

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魔法省へのアクセス方法はいくつかあり、その仕掛けも展示の魅力です。職員たちの主な出入り口は、煙突飛行粉(フルーパウダー)を使う暖炉ネットワーク。

撮影では、この粉として木材の灰が使われました。また、来訪者用の入口は赤い電話ボックスに隠されており、さらにヴォルデモート卿の支配下では、職員はトイレから水と一緒に流されて出入りするという、ユニークな方法が描かれました。

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イギリス魔法省

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【ダイアゴン横丁】魔法界の商店街の世界を歩こう

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「ダイアゴン横丁」は、映画に登場するお店がそのまま立ち並ぶエリア。

杖や薬草、魔法のアイテムを手に入れられるショップが並び、まるで自分も魔法使いになったかのような体験ができます。

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ここでしか買えない!世界最大のハリー・ポッターショップ

「スタジオツアー東京」でグッズが購入できるのは「レイルウェイショップ」「メインショップ」の2か所。

その規模は世界最大級となっており、各ショップでしか手に入らないアイテムや、スタジオツアー東京限定グッズも多数取り揃えています。

チケットをお持ちでない方は入店できませんので、ご注意ください。

【2025年最新】スタジオツアー東京のカチューシャ全種一覧!ヘドウィグや寮リボンも

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メインショップ
ここでしか購入できない「スタジオツアー東京限定」のマグカップやTシャツをはじめ、ノートや杖などにご自身の名前を入れて、世界にひとつだけのオリジナルグッズを作りませんか?

レイルウェイショップ
ここでしか手に入らない、ホグワーツ特急のイラストが描かれたグッズを販売

テーマ別のレストラン&カフェ一覧

ツアーの合間の食事や休憩も、魔法ワールドの世界観に浸れる特別な体験です。

レストラン

フードホール
大広間のような空間で、英国の伝統的な料理を味わえます。

 

カフェ

フロッグカフェ
蛙チョコレートをモチーフにした店内で、各寮のカップケーキなど可愛いスイーツが楽しめます。

バックロットカフェ
ツアーの途中で休憩できる唯一の場所。

バタービール バー
名物のバタービールはここで!

【最新情報】特別展示や季節イベント紹介

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よくある質問(FAQ)|訪問前に知りたいこと

服装で気をつけることは?

施設内は非常に広く、長時間歩くため、履き慣れた歩きやすい靴は必須です。ローブなどの仮装も歓迎されています。

再入場はできますか?

 一度ツアーに入場すると、再入場はできません。ただし、ツアー前後にメインロビーのショップやカフェを利用することは可能です。

写真撮影は自由にしていい?

ほとんどの場所で撮影可能ですが、一部撮影禁止のエリアがあります。また、フラッシュ撮影や一脚・三脚、セルフィースティックの使用は禁止されています。

まとめ|スタジオツアー東京を最高に楽しもう

スタジオツアー東京は、ただ映画の世界を再現しただけでなく、その創造の過程と魔法に触れることができる、まさに大人のための知的なエンターテイメント空間です。

この記事を参考にしっかりと準備を整え、あなただけの特別な魔法の1日を存分に楽しんできてください。

英名 Warner Bros. Studio Tour Tokyo – The Making of Harry Potter
料金 大人 – 7,000円
中人 - 5,800円
小人 - 4,200円
※全てのチケットは事前予約が必要となり、スタジオツアーでの購入はできません。
アクセス 西武池袋線・豊島線「豊島園駅」から徒歩2分
豊島園駅すぐ都営地下鉄大江戸線「豊島園駅」から徒歩4分
登場作品 ハリー・ポッターシリーズ
ファンタスティック・ビーストシリーズ
公式HP wbstudiotour.jp/

‘Wizarding World’ and all related names, characters and indicia are trademarks of and -Warner Bros. Entertainment Inc. (c) Wizarding World publishing rights (c) J.K. Rowling.

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