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バックロットエリアとは?
「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京」のちょうど中間地点に広がる、ツアー唯一の屋外エリアが「バックロット」です。
ここは、物語の世界観と現実の空が交差する特別な場所。ツアーの疲れを癒す休憩スポットでありながら、数々の象徴的なセットが点在し、その一つ一つに映画制作の驚くべき秘密が隠されています。
この記事では、バックロットエリアのすべてを徹底解説。120%楽しむための攻略法と共に、あなたがきっと誰かに話したくなる、セットの制作秘話を徹底的に解説します。
バックロットエリアの基本情報|ツアー唯一の屋外休憩所
バックロットエリアは、ツアー全体の順路のちょうど真ん中に位置しています。そのため、ツアーの最中にしか訪れることができず、一度進んでしまうと後戻りはできません。
屋外の開放的な空間で、食事や休憩を挟みながら、平均して45分〜1時間半ほど滞在する方が多いようです。見どころが凝縮されているため、時間に余裕を持った計画をおすすめします。
屋外展示セットの見どころと制作秘話|見どころ紹介
このエリアには、物語の象徴的なセットが点在しています。
それぞれに隠された制作秘話と共に、見どころをご紹介します。セットの壁が一部欠けているのに気づくかもしれませんが、これは「ワイルドウォール」と呼ばれる撮影用の可動式の壁で、カメラやスタッフのスペースを確保するための映画制作ならではの工夫です。
ハリーの原点「プリベット通り4番地の家」
まず目に飛び込んでくるのは、ハリーが魔法界への扉を開けるまで過ごした「プリベット通り4番地の家」です。
ダーズリー一家と暮らしたこの家は、ハリーの物語のまさに原点。リビングの窓からは、ホグワーツからの手紙が舞うあの有名なシーンが再現されており、ファンにはたまらない演出となっています。
映画オリジナルの場所「ホグワーツ橋」

@魔法倶楽部
このエリアの奥には、風化した木材の質感がリアルな「ホグワーツ橋」が架かっています。
実は、この橋は原作にも当初の脚本にも存在しない場所でした。『アズカバンの囚人』を監督したアルフォンソ・キュアロンが、ハリーとハーマイオニーの冒険を演出するために考楽したものです。
撮影で建設されたのはセットの一部だけで、残りはCGによって壮大な橋が完成しました。
賢者の石を守る「魔法使いのチェス」
『賢者の石』のクライマックスを飾った、巨大な「魔法使いのチェス」の駒も展示されています。
クリス・コロンバス監督のお気に入りでもあるこのシーンでは、駒は特撮チームによって遠隔操作され、実際に爆発させるなどして撮影されました。
三人よりも背の高い、黒い石のような駒の迫力を間近で感じることができます。
ハグリッドのオートバイ
『賢者の石』の冒頭、ハグリッドが赤ん坊のハリーをダーズリー家へ届ける際に乗っていたのが、このサイドカー付きのオートバイです。
元々はシリウス・ブラックが所有していたもので、ファンにとっては非常に象徴的な乗り物と言えるでしょう。
撮影に使用されたのは1960年型のロイヤルエンフィールド社のバイクで、大柄なハグリッドに合わせてシートが広く改造されています。撮影には合計で7台ものバイクが用意されました。
夜の騎士バス
鮮やかな紫色が目を引く3階建ての「夜の騎士バス」は、『アズカバンの囚人』に登場した、道に迷った魔法使いのための緊急輸送機関です。猛スピードでの走行や、車体を変化させて障害物を縫うように進むことができます。
この高さ7メートルにもおよぶ巨大なバスは、驚くべきことに、本物のロンドンの二階建てバス3台分の部品を解体・再構築して作られました。撮影には2種類が用意され、1台は実際に走行できるエンジンを搭載したもの、もう1台は車体がスピンするシーンのために回転台に載せるスタント用でした(この回転シーンは残念ながら最終的にカットされました)。
また、ハリーが乗車したスリリングな車内のシーンは、スタジオに組まれた独立したセットで撮影されています。俳優たちはブルースクリーンを背景に演技し、後からロンドンの実景を合成することで、あの猛スピードの走行シーンが生み出されたのです。
2つのサイズの「ハグリッドの小屋」

©︎魔法倶楽部
森の番人ハグリッドが住む趣のある小屋も、見どころの一つです。
森の番人ハグリッドが住むこの小屋は、彼の巨体を表現するため、通常サイズと縮小サイズの2種類が作られました。ハグリッド役の俳優は縮小サイズのセットで、ハリー役の俳優は通常サイズのセットで撮影することで、ハグリッドが相対的に大きく見えるという古典的ですが効果的な遠近法のトリックが使われました。
名物バタービールを120%楽しむ方法
バックロットエリア最大の楽しみといえば、世界最大のバタービールバーで味わう「バタービール」です。
気になる味は、バターキャラメルのような濃厚な甘さを持つノンアルコールドリンク。上の泡も甘くクリーミーで、口の周りに泡の“ひげ”を付けて飲むのがお約束です。
値段はスーベニアジョッキ付きで1,250円(税込)。飲み終わったジョッキは、専用の洗い場で洗って記念に持ち帰ることができます。屋外のテラス席で、ホグワーツ橋などを眺めながら飲む一杯は、最高の思い出になること間違いなしです。
バックロットカフェのメニューと内装
バタービールバーに隣接する「バックロットカフェ」は、ツアー中にしっかりとした食事ができる唯一のレストランです。
「魔法薬学」がコンセプトの内装で、各寮をテーマにしたプレートなどを楽しむことができます。 特に人気なのは、ローストビーフがメインの「グリフィンドール プレート」や、アフターヌーンティーなどです。
まとめ
バックロットエリアは、単なる休憩所ではありません。映画制作の驚くべき秘密に触れ、物語の世界に浸りながら食事を楽しめる、ツアー体験のハイライトとなる特別な場所です。
この記事を参考に、あなただけの最高の時間をお過ごしください。
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