『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(通称ファンタビ)は、J.K.ローリングが手がけた『ハリー・ポッター』シリーズのスピンオフ作品。
『ハリー・ポッター』シリーズから時代をさかのぼり、魔法動物学者ニュート・スキャマンダーの冒険を通じて、魔法界の知られざる歴史と新たな脅威に触れることになります。
本記事では、あらすじ、見どころ、そしてハリポタとの繋がりまで、初心者にもファンにもわかりやすく解説します。
Contents
映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の基本情報
原題 | Fantastic Beasts and Where to Find Them |
公開年 | 2016年 |
監督 | デヴィッド・イェーツ |
上映時間 | 約133分 |
あらすじ
魔法使いのニュート・スキャマンダーは、優秀だけどおっちょこちょい、そして魔法動物をこよなく愛する変わり者──。
世界中を旅しては魔法動物を研究し、不思議なトランクの中に保護している。
ある時ニュートは、旅の途中でニューヨークへ立ち寄ったが、ひょんなことから自分のトランクが普通の人間(ノー・マジ)のトランクと入れ替わってしまう!
トランクの中から魔法動物たちは逃げ出してしまい、ニューヨーク中を巻き込む大騒動に!
そこで出会う仲間たちや奇想天外な魔法動物とともに、ニュートの新しい冒険が始まる[1]!
予告編
見どころ3選
① 魔法動物たちの魅力に癒される
映画タイトルの通り、登場する魔法動物たちはどれも個性豊か。金貨好きなニフラーや、植物のようなボウトラックルなど、見ているだけで癒されます。
② 魔法ワールド×アメリカ文化の融合
『ハリー・ポッター』ではイギリスが舞台でしたが、今回はアメリカの魔法社会「MACUSA(マクーザ)」が登場。独自のルールや文化の違いも見どころです。
③ 伏線だらけのストーリー
一見コミカルな冒険に見えて、実は後のシリーズに繋がる伏線が満載。グリンデルバルドの影も本作から登場し、ハリポタファンなら思わずニヤリとする要素が盛り込まれています。
ハリー・ポッターとの繋がり
① 時系列|ハリポタの約70年前の物語
『ファンタスティック・ビースト』シリーズは1920年代が舞台。一方、ハリー・ポッターの物語は1990年代なので、約70年前の魔法界の歴史が描かれています。
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1926年:ニュートがニューヨークを訪れる(ファンタビ1)
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1945年:ダンブルドア vs グリンデルバルドの決闘(今後のファンタビで描かれる予定)
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1980年:ハリー・ポッター誕生
つまり、『ファンタスティック・ビースト』シリーズはハリーポッターの時系列の"前日譚"であり、特にグリンデルバルドという闇の魔法使いの台頭と、その終焉が軸になっています。
② 登場人物の関係性
ニュート・スキャマンダー
ニュート・スキャマンダーは、魔法動物学の第一人者で、ホグワーツの教科書『幻の動物とその生息地』の著者として知られています。
実際にハリーたちがホグワーツ1年生の授業で使っていました。
また、ニュートの孫(ロルフ・スキャマンダー)は後にルーナ・ラブグッドと結婚し、世代を超えて物語に繋がりを持たせています。
アルバス・ダンブルドア
アルバス・ダンブルドアは、『ハリー・ポッター』シリーズではホグワーツの校長として登場し、ハリーの最大の理解者であり導き手でした。
『ファンタビ』シリーズでは、ダンブルドアの若かりし頃が描かれ、彼がかつてゲラート・グリンデルバルドと親友であったこと、そしてその関係がのちに悲劇的な対立へと発展する伏線が明かされます。
この物語では、ホグワーツの教師としてまだ現役で、ニュートの師であり、彼を信頼して重要な任務に送り出す役割を担っています。ハリポタシリーズで語られなかった“ダンブルドアの過去”を深掘りするのが、ファンタビシリーズの大きな魅力の一つです。
ゲラート・グリンデルバルド
ゲラート・グリンデルバルドは、ハリー・ポッターシリーズでも一度だけ登場する歴史的な闇の魔法使いです。
彼はヴォルデモート以前に魔法界を脅かした存在として知られており、ダンブルドアと同等の実力を持つとされていました。
『ファンタビ』シリーズではその若き日の姿と野望が描かれ、魔法使いがマグル(非魔法族)を支配すべきという思想のもと、勢力を拡大していきます。
ダンブルドアとはかつて深い絆で結ばれていたものの、理想の違いから敵対するようになります。
グリンデルバルドはヴォルデモートとは異なり、力だけではなく言葉と思想で多くの支持者を集めるカリスマ的存在であり、彼の台頭がダンブルドアにとって精神的なトラウマとなっている点も見逃せません。
覚えておきたい用語解説

魔法のトランク
ニュートが持ち歩いているトランク。
中は異空間になっており、多数の魔法動物の生息スペースが存在。サイズや重さを自由に調整でき、作中ではしばしば中身が飛び出す騒動に。
ノー・マジ
アメリカにおける「マグル(非魔法族)」の呼び方。
イギリスの“マグル”とは異なる呼称で、魔法文化の地域差を表しています。主人公たちと行動を共にするパン屋のジェイコブもノー・マジ。
MACUSA(マクーザ)
「Magical Congress of the United States of America」の略。アメリカ合衆国の魔法政府機関で、イギリスの魔法省にあたる組織。
魔法犯罪の取締りや魔法使いの監督を行っています。
新セーレム救世軍
魔法使い狩りを信仰的に推進する非魔法族の団体。
17世紀の魔女狩りの再来を目指しており、魔法使いたちに敵対する勢力。作中でオブスキュラスと関係する人物も所属しています。
ゲラート・グリンデルバルド
後のシリーズに本格登場する伝説的な闇の魔法使い。ダンブルドアの過去とも深く関わっています。
オブスキュラス
強い魔力を持ちながら、それを抑圧された子ども(オブスキュリアル)の内に宿る“闇のエネルギー”。
暴走すると都市を破壊するほどの力を持っています。
オブリビエイト
相手の記憶の一部あるいはすべてを消すことができる呪文。
魔法使いがマグルに魔法の存在を知られたときに使われます。アメリカでは特に厳格に使われ、魔法界の秘密保持に重要な役割を持ちます。
キャスト&吹き替え
ニュート・スキャマンダー | エディ・レッドメイン |
ティナ・ゴールドスタイン | キャサリン・ウォーターストン |
クイニー・ゴールドスタイン | アリソン・スドル |
ジェイコブ・コワルスキー | ダン・フォグラー |
ゲラート・グリンデルバルド | ジョニー・デップ |
クリーデンス・ベアボーン | エズラ・ミラー |
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【参考】
[1] Amazon.co.jp
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