呪文名 | レパロ 直れ |
英名 | Reparo |
分類 | チャーム |
効果 | ものを直す |
『レパロ(Reparo)』は、壊れた物体を元通りに修復するための修復呪文です。
この記事では、この呪文の意味や使い方、映画での登場シーンについて詳しく解説します。
Contents
レパロとは?
呪文の意味と語源
レパロは、壊れた物体を元通りに修復するための呪文です。
正式には「修復呪文(Mending Charm)」と呼ばれており、ラテン語で「修理する(reparo)」という意味を持つ呪文です。
この呪文は、壊れたカップや割れたガラス、破れた本など、さまざまな物体に対して効果を発揮します。ただし、魔法的な損傷や特殊な破壊には限界があり、すべての物体を完全に修復できるわけではありません。
この呪文はホグワーツで教科書として使用されるミランダ・ゴズホーク著『基本呪文集・一学年用』などに記載されています。
応用
眼鏡を修復するために使われるオキュラス・レパロや、破れた紙を修復するパピルス・レパロなどがある。
使用上の注意点
「レパロ」は非常に便利な呪文ですが、使用には注意が必要です。
特に、生物や魔法的な損傷を受けた物体には効果が限定的であり、誤った使用はさらなる損傷を引き起こす可能性があります。
また、魔法の杖などの魔法的な物品の修復には、特別な条件や強力な魔法が必要とされる場合があります。
類似呪文との比較
オキュラス・レパロ(眼鏡修復呪文)
「オキュラス・レパロ」は「レパロ」の派生呪文で、眼鏡の修理に特化した呪文です。
映画『ハリー・ポッターと賢者の石』で初登場し、破損した眼鏡を修復するために使われました。
パピルス・レパロ(紙修復呪文)
「パピルス・レパロ」も「レパロ」の派生呪文で、紙類の修復に特化した呪文です。
映画『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』では、ニュート・スキャマンダーがティナ・ゴールドスタインからクイニー・ゴールドスタイン宛ての破れたポストカードを修復する際に使用しています。
映画の中でのレパロ|登場場面
ハリー・ポッターと炎のゴブレット
ホグワーツへの道中、ロンは挑発してきたマルフォイに苛立ち、コンパートメントのドアを力ずくで閉める。その勢いで割れてしまったガラスを直すため、ハーマイオニーが使用。
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
癇癪を起こしたハリーがマートラップ液のボウルを割ってしまい、床に散らばったボウルを直すために使用。
スネイプとの閉心術の訓練で、ハリーは対抗するために盾の呪文を使う。スネイプがその反動で割れてしまったホルマリン漬けが入った容器を直すために使用。
呪文学の授業で、ロンが呪文に失敗して割ったカップを直すためにハーマイオニーが使用。
ハリー・ポッターと謎のプリンス
メローピーが割った鍋を直すためオグデンが使用。
プリンスの蔵書をスラグホーンに返却したくないハリーは、新しく購入した上級魔法薬学とプリンスの蔵書の表紙をやぶって交換し、レパロの呪文を使用。新しい上級魔法薬学は古い教科書の見た目になる。
薬草学の授業でスナーガラフの種を取り出す課題に取り組むハリーたちだが、ハリーはロンとハーマイオニーのぎこちない会話から作業に集中できない。その結果種を叩き損ねてボウルを叩いてしまい、割れたボウルを直す。
6年生が近づいてくるのを見て怯えた女子生徒が、持っていた重そうな真鍮の秤を落とし割ってしまう。ハーマイオニーがこれを直すために使用。
ハリー・ポッターと死の秘宝
加速の力で裂けたバイクの結合部分を直すためハリーが使用。
ハリーは折れた杖を直すため、ニワトコの杖で呪文を使用。
ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
暴れるエルンペントが公園を破壊してしまう。ニュートがレパロを唱えようと杖を構えると、ヒヒに取られてしまい失敗に終わる。
登場作品
- 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』第11章「ホグワーツ特急に乗って」
- 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第15章「ホグワーツ高等尋問官」、第26章「過去と未来」、第30章「グロウプ」
- 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』第10章「ゴーントの家」、第11章「ハーマイオニーの配慮」、第14章「フェリックス・フェリシス」、第20章「ヴォルデモート卿の頼み」
- 『ハリー・ポッターと死の秘宝』第4章「七人のポッター」、第36章「誤算」
- 『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』
まとめ
「レパロ」は、魔法界において非常に実用的で汎用性の高い修復呪文です。
日常生活から緊急時の対応まで、幅広い場面で活用されています。ただし、使用には注意が必要であり、対象物や損傷の程度に応じて適切な判断が求められます。
魔法使いや魔女にとって、基本的かつ重要な呪文の一つと言えるでしょう。