映画『ファンタスティック・ビースト』シリーズから降板した闇の魔法使いグリンデルバルドを演じるジョニー・デップについて、さらなる詳細が明らかになりました。
先日、ジョニーは英国裁判所の判決で元妻アンバー・ハードに対するDVの罪が認められた後、ワーナー・ブラザースから降板するよう求められ、それを受け入れたことを発表しました。
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ジョニーは自身のインスタグラムで、このように述べています。
最近の出来事を踏まえて、以下に短い声明を発表したいと思います。
まず第一に、これまで私に支援と忠誠を示してくださった皆様に感謝したいと思います。特にここ数日、皆さんからの愛と心配のメッセージに、私は謙虚さと感動を覚えています。
次に、ワーナー・ブラザースから『ファンタスティック・ビースト』のグリンデルバルド役を降板するように言われたことをお伝えします。
最後に、英国の裁判所が下した判決は、私の真実を伝えるための戦いを変えるものではありません。
私の決意は依然として強く、私に対する疑惑が虚偽であることを証明するつもりです。私の人生とキャリアは、この瞬間によって決まるものではありません。
読んでいただきありがとうございました。
敬具
ジョニー・デップ
2019年3月、ジョニーは2018年に名指しで「私は性暴力に対して声をあげた」と書かれたThe Sun紙の記事を巡り、名誉毀損であるとして元妻アンバー・ハードを訴えました。
そして11月2日に下された裁判の結果、アンドリュー・ニコル判事はハードの詳細な証言を受け入れ、ジョニーは正式に敗訴しました。しかし、インスタグラムにも書かれている通り、ジョニーは控訴する予定です。
11月4日、ワーナー・ブラザースのトビー・エメリッヒ会長はジョニーに辞退を求め、その翌日11月5日にリーブスデンスタジオの制作スタッフへ伝えられたとことです。
また、9月20日にファンタビ3の撮影が始まってから、ジョニーがグリンデルバルド役で撮影したのは1シーンのみ。それにも関わらず、ギャラ全額をスタジオが負担することになりました。ハリウッドの映画業界では、ジョニーをはじめとするAリストのトップ俳優は「ペイ・オア・プレイ」と呼ばれる契約を結んでいます。これは、映画が製作されるかどうかに関わらず、たとえキャストが変更されたとしてもギャラ全額を補償するというもので、これに従って莫大な予算の膨れ上がりにスタジオは頭を悩ませることになります。
グリンデルバルド役は再キャスティングされる見込みで、この幻の1シーンも再撮影になる可能性が高いと考えられます。ジョニーを継ぐ俳優の候補として、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』で変装したグリンデルバルド役を演じたコリン・ファレルの名がメディアで挙がっています。しかし、過去にセドリックを演じたロバート・パティンソンが主演を務める『ザ・バットマン』でペンギン役を演じており、現在ロンドンで撮影中のため、可能性は低いと考えられます。
J.K.ローリングは、ジョニーの降板に関して既に署名済みだと報じられていますが、公にはまだ発言していません。2017年12月には、ジョニーのDV報道に対して自身のホームページで声明文を発表しており、「状況を理解した上で、映画製作陣と私は当初のキャスティング(ジョニー)にこだわることに満足しているだけでなく、彼が映画の主要キャラクターを演じていることを心から喜んでいます」と、ジョニーを支持していました。
映画『ファンタスティック・ビースト3(仮題)』は、2022年7月15日公開予定。
Source: Behind Warner Bros.' Decision to Sever Ties With Johnny Depp
Johnny Depp: Why Warner Bros. Finally Cut Ties With the ‘Fantastic Beasts’ Star