呪文

レビコーパス

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呪文名 レビコーパス
身体浮上
英名 Levicorpus
分類 ジンクス
効果 対象を足首から逆さ吊りにする

「レビコーパス(Levicorpus)」とは、対象を逆さ吊りにする呪いです。

この記事では、レビコーパスの基本的な効果から、対抗呪文、発明者、そして作中で誰がどのように使用したのか、さらには無言呪文としての側面まで、徹底的に解説していきます。

レビコーパスとは?

呪文の効果

レビコーパスは、対象の足首を掴んで宙に逆さ吊りにする呪文です。呪文をかけられた者は、まるで目に見えないフックで吊り上げられたかのように、抵抗できずにぶら下がってしまいます。

痛みを与えることが主目的の呪文ではありませんが、相手の動きを封じ、無力化し、さらには屈辱感を与える効果があります。

セブルス・スネイプがホグワーツ在学中に考案し、プリンスの蔵書に記した。 リーマス・ルーピンによると、この呪文は学生時代にかなり流行ったらしく、学生たちは足首を吊られないと動けないほどで、スネイプが考案したことを知らなかったようである。

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呪文の語源・由来は?

「レビコーパス(Levicorpus)」は、ラテン語の "levare"(持ち上げる)と "corpus"(体)を組み合わせたものと考えられます。文字通り「体を持ち上げる」という意味になり、呪文の効果を的確に表しています。

レビコーパスの対抗呪文「リベラコーパス」

レビコーパスによって逆さ吊りにされた対象を元に戻すための対抗呪文が存在します。それが「リベラコーパス(Liberacorpus)」です。

「Liberate(解放する)」という言葉を想起させるこの呪文を唱えることで、レビコーパスの効果は解除されます。

レビコーパスの発明者は?|半純血のプリンスの正体

この「レビコーパス」を発明したのは、セブルス・スネイプです。

彼はホグワーツの学生時代、「半純血のプリンス」と名乗り、独自に多くの呪文を開発していました。レビコーパスもその一つで、彼の古い魔法薬学の教科書の余白に、この呪文とその対抗呪文「リベラコーパス」が記されていました。ハリー・ポッターは6年生の時にこの教科書を偶然手に入れ、そこに書かれた呪文を学ぶことになります。

スネイプがこの呪文を開発した背景には、彼自身がいじめの対象であったことへの反発や、自己防衛の手段としての側面があったのかもしれません。また、後に彼自身がジェームズによってこの呪文で屈辱を味わうことになるのは、皮肉な運命と言えるでしょう。

レビコーパスの名シーンを振り返る

レビコーパスは、物語の中でいくつかの重要な場面や印象的なシーンで使用されています。

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団|スネイプの記憶

ハリーがスネイプの「憂いの篩(ペンシーブ)」を通して見た過去の記憶のシーン。

学生時代のジェームズ・ポッターが、友人たちと共にセブルス・スネイプに対してこの呪文を使用し、彼を逆さ吊りにして嘲笑する場面が描かれています。この出来事はスネイプにとって大きな屈辱となり、ジェームズに対する憎悪を決定的なものにしたと考えられます。

ハリー・ポッターと謎のプリンス

ハリー・ポッターは、「半純血のプリンス」の古い教科書で「レビコーパス」の呪文を発見しましたが、当初はその効果を正確には理解していませんでした。グリフィンドールの談話室で、軽い気持ちで親友のロン・ウィーズリーにこの呪文を試したところ、意図せずロンを逆さ吊りにしてしまいます。慌てて対抗呪文の「リベラコーパス」で元に戻したこの一件をきっかけに、ハリーはレビコーパスの実際の効果を目の当たりにしました。

その後、ハリーは「半純血のプリンス」の正体が自身の父ジェームズではないかと考え始めます。リーマス・ルーピンに「半純血のプリンス」の教科書について尋ねたところ、ルーピンは、レビコーパスが自身の学生時代(5年生の頃)に2、3ヶ月の間だけ大流行した呪文だと語りました。

物語の終盤、ダンブルドア校長を殺害し逃亡するセブルス・スネイプをハリーが追跡します。ハリーがスネイプに呪文を放とうとしてもことごとく防がれてしまう中、スネイプ自身から衝撃の事実が明かされます。彼こそが、かつてレビコーパスをはじめとする数々の呪文を考案した「半純血のプリンス」その人だったのです。

ハリー・ポッターと死の秘宝

ハリーたちがグリンゴッツ魔法銀行のレストレンジ家の金庫に侵入した際に、ハーマイオニーが使用。双子の呪いがかけられた宝に埋もれそうになったところ、この呪文を唱えハリーを浮かび上がらせた。グリフィンドールの剣をハッフルパフのカップの取っ手に通し、カップを手に入れることに成功する。

裏話・トリビア

映画『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』で、ダンブルドア軍団の特訓でに教えられた呪文の一つです。

しかし、人を浮遊させる呪文として描写されており、足首から逆さ吊りされていません。また、時系列的にハリーがこの呪文を知るのは『ハリー・ポッターと謎のプリンス』でプリンスの蔵書を手に入れてからです。

登場作品

まとめ

以上、ハリーポッターに登場する呪文「レビコーパス」について、その効果、対抗呪文、発明者、作中での使用シーンなどを詳しく解説しました。

レビコーパスは、使い方によっては相手を無力化する強力な手段にも、単なる悪戯にもなり得る多面的な呪文です。発明者であるスネイプの複雑なキャラクター性を象徴するような呪文の一つと言えるかもしれません。

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