呪文

悪霊の火

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呪文名 悪霊の火
英名 Fiendfyre
分類 闇の魔術
効果  

「悪霊の火(Fiendfyre)」とは、闇の魔術の中でも特に危険で強力な呪いです。この呪文によって呼び出される炎は、通常の炎とは異なり、まるで生きているかのように振る舞い、燃やす対象を積極的に追い求めます。

この記事では、「悪霊の火ってどんな魔法?」「分霊箱も壊せるって本当?」といった疑問や、その効果、危険性、作中での具体的な登場シーン、そしてこの魔法が物語に与えた影響まで、徹底的に解説していきます。

悪霊の火とは?

悪霊の火は、術者の呼びかけに応じて現れる、呪われた炎を用いる非常に高度で危険な闇の魔術です。ただ燃えるだけでなく、まるで意思を持っているかのように振る舞い、対象を執拗に追い詰めます。

呪文の効果

悪霊の火の呪文を行使すると、術者の周囲に呪われた炎が召喚されます。

この炎は単に燃え広がるだけでなく、まるで生物のように意思を持って対象を追跡し、蛇やキメラ、ドラゴンなどの禍々しい姿を形成することがあります。その熱量は凄まじく、通常の物質はもちろんのこと、強力な魔法的防御が施された分霊箱(ホークラックス)さえも破壊し尽くすほどの効果を発揮します。

しかし、その強大な力ゆえに術者の制御を離れやすく、一度解き放たれると敵味方の区別なく周囲のすべてを焼き尽くすという、極めて危険な結果をもたらす呪いです。術者の技量や精神状態によっては、自滅を招くこともあります。

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呪文の語源・由来は?

「Fiend(フィーンド)」は、英語で「悪魔」「悪霊」「魔性のもの」、あるいは「極めて残忍な人」を指す言葉です。

一方、「fyre」は「fire(火)」の古風な綴り、あるいは意図的に禍々しさや神秘性を強調した表現と解釈できます。

これらを組み合わせた「Fiendfyre」は、文字通り「悪魔の火」や「悪霊の炎」といった意味合いを持ち、この魔法の邪悪で制御不能な、破壊的な本質を的確に表しています。

なぜ悪霊の火はこれほど危険なのか?その理由を深掘り

悪霊の火が極めて危険な魔法とされる理由は、その特性にあります。

術者さえも制御不能に陥る暴走する炎

前述の通り、この魔法の最大の危険性は制御の難しさです。術者の手に余るほどの強大な力を持ち、一度暴走を始めると誰にも止められなくなります。クラッブの末路がそれを物語っています。

高度な技術と邪悪な意思を必要とする闇の魔術

悪霊の火は、単に強力な魔法というだけでなく、分類としては「闇の魔術」です。使用するには高度な魔法技術だけでなく、対象を本気で傷つけ、破壊しようとする強い負の感情が不可欠とされています。このような魔法に手を染めること自体が、術者の魂を汚す行為とも言えるでしょう。

他の魔法との比較|インセンディオとの違い

例えば、「インセンディオ(燃えよ)」のような一般的な炎を出す魔法とは比較にならないほどの破壊力と持続性、そして自律性を持っています。通常の炎が自然現象であるのに対し、悪霊の火は呪いそのものが具現化した超自然的な炎と言えます。

悪霊の火の名シーンを振り返る

ハリー・ポッターと死の秘宝 Part2

ホグワーツの戦いの最中、ハリーたちがレイブンクローの髪飾り(分霊箱の一つ)を探して必要の部屋に潜入した際、マルフォイ、クラッブ、ゴイルが彼らを待ち伏せしていました。クラッブはハリーたちを倒し、そしておそらくはヴォルデモート卿に認められたいという歪んだ功名心から、この禁断の呪文を行使します。

しかし、クラッブ自身の未熟さと邪悪な感情の昂ぶりにより、悪霊の火は瞬く間に制御不能な状態に陥りました。炎は巨大な怪物のように部屋中を暴れまわり、あらゆるものを焼き尽くし始めます。

結果として、ビンセント・クラッブ自身が悪霊の火に飲み込まれて死亡。皮肉なことに、彼が放った炎によってレイブンクローの髪飾りも破壊されました

登場作品

まとめ

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