呪文名 | ステューピファイ 麻痺せよ |
英名 | Stupefy |
分類 | チャーム |
光線の色 | 赤 |
効果 | 対象を気絶させ、意識を失わせる |
「ステューピファイ(Stupefy)」は、対象を一瞬で気絶させる攻撃用呪文です。
この記事では、その呪文の意味、使い方、登場シーン、他の攻撃用呪文との違いまで詳しく解説します。
Contents
ステューピファイとは?相手を気絶させる攻撃呪文
呪文の効果
ステューピファイは、対象を気絶させて意識を失わせる攻撃用呪文です。
正式名称は「スタン・チャーム(Stunning Spell)」とも呼ばれ、魔法対決や防衛魔法の授業、実戦でもよく使用される非常にポピュラーな魔法の一つ。対象に命中すると赤い光が放たれ、相手を一時的に無力化する効果があります。
この呪文は、アバダ・ケダブラのような致死性はないものの、戦闘中において相手を即座に無力化できるため、防御・攻撃の両面で重宝されます。
呪文の意味と語源
ラテン語「stupefacere(ステュペファケーレ)」に由来します。
「stupēre(呆然とする、ぼうっとなる)」と「facere(~させる、する)」の二語が組み合わさり、「stupefacere」=「呆然とさせる」「感覚を麻痺させる」という意味になります。
英語の「stupefy(ステューピファイ)」も、まさにこのラテン語から派生した言葉で、そのまま英単語で「気絶させる」という意味を持ちます。
類似呪文との比較
ペトリフィカス・トタルスとの違い
「ペトリフィカス・トタルス」は全身を石のように硬直させる呪文ですが、意識は保ったまま。これに対し「ステューピファイ」は意識を失わせて相手を無力化するため、より完全な制圧が可能です。
インペディメンタとの違い
「インペディメンタ」は動きを鈍らせる妨害呪文で、完全に気絶させる効果はありません。ステューピファイはより直接的・攻撃的な呪文です。
登場シーン
ハリー・ポッターと炎のゴブレット
三大魔法学校対抗試合の第三の課題で、ハリーは迷路の中で異様な様子のクラムと遭遇します。
クラムがセドリックに攻撃する様子を見て、ハリーはとっさに「ステューピファイ」を唱え、クラムを無力化。初めて実戦でこの呪文を使った場面であり、仲間を守るための勇気と判断力が試される重要な瞬間でした。
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
1. ダンブルドア軍団の訓練
ホグワーツで正式な防衛魔法の教育が禁じられたことを受け、ハリーはダンブルドア軍団(D.A.)を結成し、仲間たちに実践的な呪文を教えます。
その中で「ステューピファイ」の使い方を教えるシーンが登場し、互いに練習を通じて成長していきます。
2. 神秘部の戦い
神秘部に突入したダンブルドア軍団のメンバーは、ヴォルデモートの命を受けた死喰い人たちと激しい戦闘になります。
この戦闘で「ステューピファイ」は主力呪文のひとつとして多用され、若い魔法使いたちが実際の戦いに身を投じる緊迫感が描かれます。
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1
1. マルフォイ邸からの脱出劇
囚われたハリー、ハーマイオニー、ロンらがマルフォイ邸で脱出を試みる場面で、「ステューピファイ」は敵の足止めに使用されます。
とくにドビーの登場後、仲間たちは手分けして戦い、死喰い人たちに対して次々と「ステューピファイ」を発動。この呪文の実用性と、混戦での活躍が際立つ場面です。
2. グリンゴッツ銀行への侵入
グリンゴッツ銀行に侵入する際、警備員を無力化するために「ステューピファイ」が使用されます。この場面では、呪文の戦術的な使用と、計画の遂行が描かれています。
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2
1. スネイプの最期と大広間での対決
ホグワーツの大広間で、ヴォルデモートに仕えるスネイプがマクゴナガル教授に問い詰められるシーン。
マクゴナガル教授はスネイプに「ステューピファイ」を連続で放ち、彼を追い詰めます。スネイプは巧みに防御し逃亡しますが、「ステューピファイ」が高レベルの決闘でも使われている一例です。
ハリー・ポッターと呪いの子
スコーピウス・マルフォイとアルバス・ポッターは、魔法省に務めるハーマイオニーの机から盗んだ実験用タイムターナーを破壊するため、どの呪文を使うべきか議論し、候補の一つとして挙げられました。
ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生
1927年、フランス魔法省でリタ・レストレンジが使用した。ニュートとティナに迫るマタゴットを鎮圧しようとして唱えたものの、マタゴットは自ら増殖し彼らに襲い掛かった。
登場作品
- 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』
- 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』
- 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』
- 『ハリー・ポッターと死の秘宝』
- 『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』
- 『ハリー・ポッターと呪いの子』
まとめ|ステューピファイは魔法戦の基本呪文
ステューピファイは、戦闘時に相手を気絶させて無力化する基本中の基本の攻撃呪文。
防御にも応用が効くため、魔法使いとしては必ず身につけたい重要な呪文です。
シリーズを通して繰り返し登場する実用的な呪文なので、ぜひ作品を見直して再確認してみてください。