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【限定インタビュー】少年スネイプのリリーへの思いをデザインに込めたーミナリマ独占生中継

10月11日、初来日をしたグラフィックデザイナー集団ミナリマのミラフォラ・ミナさんとエドゥアルド・リマさんが、HP info Japanの独占生配信インタビューに応じました。

ミナとリマ、二人でミナリマ

ーお二人それぞれがデザイナーになろうと思ったきっかけは何ですか?

ミナ: それ以外に選択肢がなかったです。小さい頃から絵を書いたりものを作ったりしていて、ある時デザイナーという仕事があることを知り、それしかないと思いました。

リマ: ミナと同じで、子供の頃からもの作りが好きでした。ブラジル人なのにサッカーは全然興味がなくてね。兄は上手なんだけど(笑) 映画もずっと好きでした。

ーお二人の役割分担などはありますか?どのように2人でひとつの作品を完成させているのか、過程を教えてください。

ミナ: (腕をまくりながら)ケンカよ!!!それは冗談で、自然にどっちが何をするかが決まります。それぞれの映画で、本当にたくさんのプロジェクトが依頼されます。その中で、どちらかが自分の好きな依頼を選んだりすると、他の作品はもう一人が担当したりして、自然と分担されます。でも、最後には話し合って一つの作品として完成させています。

日本×ミナリマ

ー今回の発売されている日本限定のデザインプリントは、これまでのビックベンなどの英国の象徴や街頭のフクロウといったかわいさに加え、日本国旗やカタカナで書かれた「ミナリマ」の部分、そして色合いも日本らしさがあり大好きです。プリントのポイントはどこですか?また、窓から見える街は東京ですか?

リマ: 初来日を祝いたいという気持ちで書きました。初めての来日ですしね。

ミナ: 描いたのは自分たちのロンドンにあるお店。この英国フェアにミニ・ミナリマを持ってくるという意味で描いています。窓から見えるのは東京の意図は全然なくて、様々な商品の箱です(笑)

リマ: トークショーでも言いましたが、日本でもお店を出すことが今の大きな夢です。みんな欲しいと思ったら言ってください!月曜日に到着しましたが、この短い間でもみんながとても優しくて、歓迎してくれました。仕事があって、実はまだ日本をあまり観光できていないです。百貨店やホテルでしか関わっていないけれど、本当に皆さんフレンドリーです。

ーハウスオブミナリマに2回行ったのですが、外観、階段、床、手紙が溢れる暖炉など建物自体が可愛くて、どこを見ても癒され興奮する空間でした。お二人のアイディアが反映されているのですか?そうであれば、工夫した点を教えてください。

ミナ: 最初に企画された時は、期間限定のポップアップショップの予定だったので、ハリー・ポッターの物語を説明するようなデザインにしました。普通ギャラリーといえば真っ白な壁ですが、建物自体が物語の一部になるようにしたかったのです。入った瞬間、私たちの物語が伝わるように。

リマ: ストアを建てる時に、10ヶ所くらい検討する場所をリストアップしていました。最初に行った場所が、今のハウス・オブ・ミナリマです。私たちが決めたというより、その場所に選ばれた感じです。

ーデザインする上でコンセプトを大切にされているとインタビューで読みました。コンセプトを固める上で大切にしている事はなんですか?

ミナ: まず、物語に忠実であることです。ミナリマのアイディアを加えるとしても、物語の中で何が起きているのかを伝えなければなりません。

リマ: だからこそコンセプトがデザインする上で重要な段階であり、しっかりと守って集中する必要があるのです。

ー今まで一番思い入れのあるデザインはなんですか?

リマ: 日刊預言者新聞。魔法界に登場する全ての出版物が好きです。そういったものは、物語の中のある出来事を伝える上で重要なものになったりします。もう一つ面白いことは、新聞のニュースの見出しの下の細い文章の中に楽しんでもらえるような話が書いてあります。

ー新聞の中にはお二人の名前も入っていますよね

リマ: もう全然恥ずかしくないです!(笑)。妹や夫の名前も隠れていますよ。

ミナ: 私にとって一番大切な作品となったのはMarauder’s Mapです。日本語で何ていうの?

ー「忍びの地図」です

ミナ: シノビノチズ!私たちの作品は、シリーズを通して何度も出てきます。先ほどのコンセプトの話に戻りますが、大切なのは「誰がそれを作ったのか」を理解することであるとも言えます。どんな性格なのか、どんな人物だったのか、などです。そういったことを作品で説明しなければなりません。大事にしたのは忍びの地図をデザインしたのは「ミナリマ」ではなく「ホグワーツの4人の生徒」であるということです。

ファンなら気になる、デザインの細部

ー日本ではブラック家の家系図が大人気です。魔法界の深い歴史と狭い血の繋がりが表されているようなそんなデザインが好きで、ブラック家と言われると一番にあの家系図が想像されます。家系図をデザインするにあたっての裏話や特に見て欲しい点、こだわった点等々教えてください

ミナ: 家系図の裏側には、実は自分たちや友達の顔、名前が書いてあったりします。

リマ: 僕の顔は燃やされているよ(笑)。

ミナ: 友達の名前は色んなところで沢山使っています。『炎のゴブレッド』でセドリックが亡くなる場面に登場するお墓の名前も、友達の名前が散りばめられています。

リマ: みんな「僕死んでる!!」と言ってました(笑)

ジェイミー: みんな死にたがってるんだね(笑)

リマ: 死にたいんじゃなくて映画に出たいんだよ(笑)

ープリンスの教科書についての質問です。あの教科書そのものと、中に細かく書かれたスネイプ先生の手書きのコメント部分はミナさんがデザインしたと伺いました。

ミナ: この手で書いているのよ

ースネイプ先生の手書き文字を再現する際、どんな性格やライフスタイルをイメージしましたか?

ミナ: 素晴らしい質問ですね。デザインをする上で、登場人物がどんな人であるかを考えるのはとても重要なことですから。スネイプの性格を文字としてデザインする際には、几帳面に書くのか、衝動的なのか、怒りや迷いが込められているのかなど、その時の感情を考えました。中にはインクがこぼれているところ、縦に書いたり横に書いたり、急に思いついたアイディアを殴り書きしてあるところもあります。衝動的なところもです。そして、教科書は何冊も作りました。スネイプの感情に駆られた様を何度もしなければなりませんでした。

リマ: スネイプがあれを書いたのは、ハリーと同い年の頃です。彼はリリー・ポッターを愛していましたが、それと同じ愛の気持ちをリリーは彼に対して抱いていなかったのです。だからこそ、彼は怒りと満たされない不満の感情を抱えていたでしょう。

ミナ: スネイプは日本で人気ですか?

ーおそらく一番人気なキャラクターですね

ミナ: 「イチバン」ってナンバーワンのことなのね?

リマ: トークショーでも話しましたが、アラン・リックマン氏はよくスネイプの衣装で子供達と触れ合っていました。

ミナ: 食堂に来て、スネイプのキャラクターのままで「豆を食べなさい」と言ってみたり、フレンドリーに接していました。彼もグラフィックデザイナーだったんですよ。彼はいつも私たちの仕事を喜んでくれました。

ー昨日のトークショーで、お二人が「J・K・ローリング氏が『一番好きな部署はミナリマだ』と答えてくれた時が一番嬉しかった」と仰っていたのが印象的でした

リマ: あなたが何を言っているのか(日本語だけど)分かるよ(笑)。

ミナ: イチバンね!

リマ: アメリカでローリング氏が出演した番組でそう言っていたのが放送されたので、もうみんな知っています(笑)。

間も無く公開される映画『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』でも、ミナリマのお二人による新しいグラフィックデザインが登場します。遊び心が詰まった作品を再び見ることができるのは、ファンとして嬉しく、とても楽しみです。

そして快くインタビューに応じていただいたミナさん、リマさん、そして通訳のジェイミーさん、どうもありがとうございました!!!

ハウス・オブ・ミナリマ in 阪急では、明日14日までミナリマのお二人が店頭にいらっしゃいます。また、19日より東京でもファンイベントが行われます。ぜひ、このチャンスをお見逃しなく!!!

開催概要

「ハウス・オブ・ミナリマ in 阪急」

日程: 2018年10月10~16日
時間: 10:00~20:00(最終日は午後5時閉場)
場所: 阪急うめだ本店 9階  祝祭広場

「ミナリマ・ファンイベント in 東京」

日程: 2018年10月19~20日
時間: 19日 15:00~20:00、20日 12:00〜19:00
場所: BOKギャラリー 2階

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