ダイアゴン横丁の一番奥にある、巨大な火を吐くドラゴンが目印のグリンゴッツ銀行。
「ハリー・ポッターとグリンゴッツからの脱出」は、ユニバーサル・スタジオ・フロリダの「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター – ダイアゴン横丁」にある、スリル満点のライドです。
この記事では、アトラクションの内容、プレショー、ストーリーから、キューラインまで詳しくご紹介します。
Contents
「ハリー・ポッターとグリンゴッツからの脱出」とは?

©︎Orlando Informer
「ハリー・ポッターとグリンゴッツからの脱出」は、多次元3Dのトラック型モーションライドです。
このアトラクションは、3D映像とライドの動きが連動する、多感覚モーションライドです。ローラーコースターのスリルと、物語を追うダークライドの楽しさが融合した、ハイブリッドな体験ができます 。
ゲストは、ハリー、ロン、ハーマイオニーと共に、グリンゴッツ銀行の厳重な警備を突破し、ヴォルデモート卿やベラトリックス・レストレンジといった強大な敵から逃れる冒険を体験します。
原題 | Harry Potter and the Escape from Gringotts |
パーク | ユニバーサル・スタジオ・フロリダ |
乗車時間 | 5分 |
エクスプレス・パス | あり |
シングルライダー | 利用可能 |
チャイルドスワップ | 利用可能 |
荷物 | ロッカー |
身長制限 | 42インチ(約107cm)以上 |
どんなアトラクション?体験ストーリーと流れ
このアトラクションは、ただスリルを味わうだけではありません。
ゲスト自身がハリーポッターの物語の重要な一場面に立ち会う、没入型のストーリーが最大の魅力です。

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物語のあらすじ|あなたも魔法界の一員に
物語の舞台は、映画『ハリー・ポッターと死の秘宝』でハリー、ロン、ハーマイオニーがヴォルデモートの分霊箱の一つを求めてグリンゴッツに忍び込む、あの有名なシーンです。
ゲストはグリンゴッツ魔法銀行に新しく口座を開設し、金庫を見学するためにやってきた、という設定。そこで偶然、彼らの危険な計画に巻き込まれてしまうのです。
ライドの体験内容|闇の魔法使いとの遭遇
トロッコ型のライドに乗り込むと、冒険はすぐに始まります。
銀行の地下深く、迷路のような通路を猛スピードで駆け抜けていくと、警備のトロールやドラゴンをかい潜り、分霊箱を探すハリー達と合流します。
しかし、銀行の警備は厳しく、すぐにベラトリックス・レストレンジや、ついにはヴォルデモート本人に見つかってしまいます。彼らの強力な魔法攻撃から逃れるため、ライドは激しく傾き、回転し、落下するなど、予測不能な動きの連続です。
迫力の3D映像とライドの動きが完璧にシンクロし、まるで本当に自分が魔法の攻撃を受け、間一髪で避けているかのような、圧倒的な臨場感を味わうことができます。
銀行ロビーから地下金庫へ|ライド前の体験
「ハリー・ポッターとグリンゴッツからの脱出」は、ライドに乗る前からすでに始まっています。
その待ち列とプレショーは、それ自体が一つのアトラクションと言えるほどの作り込みです。
豪華絢爛なキューライン|グリンゴッツ銀行ロビー

©︎Orlando Informer

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まずゲストが足を踏み入れるのは、高い天井から壮大なシャンデリアが吊り下がり、重厚な大理石の柱が立ち並ぶ、豪華絢爛なグリンゴッツ銀行のロビーです。
ここがキューラインとなっており、列を進みながら、映画で見たあの銀行の内部を心ゆくまで見学できます。
両脇のカウンターでは、オーディオアニマトロニクス技術によって驚くほどリアルに動くゴブリンたちが、帳簿をつけたり、金貨を数えたりと、それぞれの業務に勤しんでいます 。時折、こちらに目を向けて厳しい視線を送ってくるゴブリンもいたりと、その威厳ある雰囲気に圧倒されることでしょう。
プレショー|ビル・ウィーズリーの登場と地下エレベーター
ロビーを抜けると、ビル・ウィーズリーのオフィスを通り抜け、エレベーターに乗って銀行の地下深くにある金庫へと向かいます。

©︎Orlando Informer

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まずはウィーズリー家の長男、ビル・ウィーズリーのオフィスに案内され、彼から金庫見学ツアーについての説明を受けるプレショーがあります。
その後、ゲストは金庫へと向かうための「エレベーター」に乗り込みます。このエレベーターは、単なる移動手段ではありません。
下降を始めると、壁に映し出される影や揺れ、音響効果によって、本当に銀行の地下深くへと降りていくようなスリリングな体験ができます。このプレショーで、これから始まる冒険への期待感は最高潮に達するはずです。

最後に3Dメガネを受け取り、トロッコに乗り込みます。2両編成、それぞれに24人が4列になって乗り込むタイプです(スパイダーマン、マミーと同種のアトラクション)。
映画キャストの再集結
このアトラクションの最大の魅力の一つは、豪華な映画キャストの再演にあります。
プレショーに登場するビル・ウィーズリー役のドーナル・グリーソンはもちろんのこと、ライド中に遭遇するベラトリックス・レストレンジ役のヘレナ・ボナム=カーターや、宿敵ヴォルデモート役のレイフ・ファインズも、このアトラクションのために新しいシーンを撮影しました。
J.K.ローリングが新たにビル・ウィーズリーの設定を書き下ろし
J.K.ローリングは、このアトラクションのために、映画では描かれなかったビルとゴブリンたちの関係性など、新しい背景設定を書き下ろしたと言われています。
出口ショップの秘密
アトラクションの出口に併設されているショップ「ワイズエーカー魔法用品店」。
ここに装飾として置かれている天体望遠鏡などの一部は、かつてこのエリアにあった人気アトラクション「ジョーズ」で実際に使われていた小道具を、魔法界の雰囲気に合わせて再利用したものだそうです。
二つの時代のパークの歴史を感じられる、ファンにはたまらないトリビアです。
魔法界の通貨に両替しよう

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アトラクションの近くには「グリンゴッツ魔法銀行両替所」というショップがあり、現実世界の米ドルを魔法界の通貨「グリンゴッツ銀行券」に両替することができます。
この銀行券は実際にエリア内のショップやレストランで使用可能。窓口にいるゴブリンに話しかけると、様々な反応が返ってくるインタラクティブな体験も楽しめます
屋上のドラゴン
グリンゴッツ銀行の屋上にいる巨大なウクライナ・アイアンベリー種のドラゴンは、ただのオブジェではありません。
不定期ですが、ゴオオオッという轟音とともに、口から本物の炎を吐きます。その熱気は、下のダイアゴン横丁の通りまで届くほど。シャッターチャンスを逃さないように、時々空を見上げてみましょう。
アトラクションの待ち時間と攻略法
ダイアゴン横丁で最も人気のアトラクションのため、待ち時間は長くなる傾向にあります。
特に昼前から午後にかけてはピークを迎えることが多いです。 最も効果的な攻略法は、対象ホテル宿泊者などが利用できる「アーリーパークアドミッション」(一般開園より1時間早く入場できる特典)を活用し、開園と同時にアトラクションへ向かうことです。
また、グループと離れて一人ずつ乗車しても構わない場合は、「シングルライダー」の列を利用すると、通常の待ち列よりも大幅に短い時間で乗車できることが多いです。
まとめ|ダイアゴン横丁の冒険はここから始まる
「ハリー・ポッターとグリンゴッツからの脱出」は、ただ乗って楽しむだけのアトラクションではありません。
壮大なキューラインとプレショーで物語の世界に引き込まれ、スリリングなライドで主人公たちと冒険を共にする、まさに魔法界への没入体験そのものです。ダイアゴン横丁を訪れたなら、絶対に外すことのできないこの冒険。
この記事を参考に、あなたもぜひグリンゴッツの地下金庫に眠る秘密とスリルを体験してみてください。