ホラス・スラグホーン

概要

ホラス・スラグホーンは純血の魔法使いで、1931年から魔法薬学教授・スリザリン寮監としてホグワーツに在籍した。トム・リドルに分霊箱の話をしたことがダンブルドアに知られることを恐れ、1981年に引退。ヴォルデモート復活後の1996年、分霊箱に関するスラグホーンとリドルの会話の記憶が必要だったダンブルドアは、ハリーを使ってスラグホーン説得しホグワーツへ魔法薬学教授として迎える。

1930年代に英国で発行された「純血主義者名簿」によると、スラグホーン家は間違いなく純血であるとされる「聖28一族」に含まれている^[2]。

見た目

淡いスグリ色の目、つるつる頭に、銀色のセイウチ髭を蓄えている^[3]。

経歴

ホグワーツ在籍中(1931-1981)

スラグホーンはトム・リドルがホグワーツ在学中にの魔法薬の教鞭をとっていた。才能のある生徒を贔屓する傾向があったため、スラグホーンは優秀なリドルを気に入りであった。

ある日、リドルはスラグホーンに分霊箱についての質問をする。トムが「純粋に学術的に興味がある」だけだという言葉を信じ、分霊箱を作るために必要なことを話した。また、分霊箱を2つ以上作ることが可能であるかについては、理論的には可能であることを否定しなかった。後に、この会話がリドルを史上最強の闇の魔法使いに変えるきっかけとなったことを恥に思い、ペンシーブで自分の記憶を編集した。

リリー・エバンス在学中、彼女の魔法薬の非凡な才能からスラグホーンのお気に入りの生徒の一人となり、「ナメクジ・クラブ」のメンバーとなった。その優秀さから、スラグホーンはリリーを純血の家系出身だと思っており、マグル生まれであることを知ったときは信じられなかったと述べている。

ハリー在学中 (1991年～)

1996年、ダンブルドアに連れられてハリーがマグルの家に隠れていたスラグホーンを訪れた。ホグワーツに戻ってくるよう説得され、最初は渋っていたものの、有名人や才能のある人を”コレクション”することが好きなスラグホーンは、ハリーに会ってダンブルドアの要求を受け入れた。魔法薬学の教授の座につき、「ナメクジ・クラブ」を再開する。プリンスの蔵書により難解な魔法薬の調合も成功するハリーをますます気に入り、母リリーの才能を受け継ぐ魔法薬の天才だと思いこむ。

ダンブルドアとの個人レッスンで、ハリーはスラグホーンの記憶を見る。その中では、学生時代のトム・リドルがスラグホーンに分霊箱について質問していた。しかし、記憶はスラグホーンが答えていないように編集されていたため、リドルが分霊箱について何を知りたがっていたのかという情報が欠けていた。ダンブルドアは、ヴォルデモートを倒すためには元の記憶が必要であると伝え、ハリーにその記憶を取り戻す任務を与えた。

スラグホーンは、ハリーが記憶を取り戻そうとしていることを察知して、ハリーを避けようになった。

1997年4月21日、フェリックスフェリシスの効果もあり、ハグリッドの小屋でハリーに真実を告げた。正しい記憶のおかげで、ヴォルデモートが7つの分霊箱を作ろうと計画していたことが明らかになる。

登場作品

• 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』
• 『ハリー・ポッターと死の秘宝』

脚注

[2] Pure-Blood By J.K. Rowling
[3]『ハリー・ポッターと謎のプリンス』第４章