先日、ホグワーツの大広間でディナーを楽しむことができる特別なイベント、「ワーナーブラザース スタジオツアー東京 – メイキング・オブ・ハリー・ポッター」で開催された「ホグワーツディナー」に参加してきました!
普段はたくさんの人で賑わうスタジオツアー東京を、貸し切り空間で、しかも豪華なディナーとともに体験できるという、まさにファン待望の企画。
「ホグワーツディナーのイベント内容は?」「コース料理のメニューは?」「58,000円の価値はあるの?」
この記事では、この貴重な一夜の全貌を、皆さんに余すところなくお伝えしていきます!
Contents
「ホグワーツディナー」とは?どんなイベント?
「ホグワーツディナー」とは、現在開催中の特別企画「炎のゴブレット」をテーマに、映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』仕様の装飾が施された大広間で味わう特別なディナー体験です。
映画のワンシーンさながらの空間で、「炎のゴブレット」における三大魔法学校対抗試合の三つの課題から着想を得たスペシャルコース料理を楽しむことができます。
さらに、普段は越えられない年齢線の“内側”で炎のゴブレットと一緒に写真撮影も。ディナーの途中には、この夜だけのサプライズ演出も用意されており、まるで魔法にかけられたようなひとときを楽しむことができるイベントです。
開催概要
開催日時 | 2025年6月18日(水)、19日(木)、20日(金) 6月23日(月)、24日(火) ※追加日程 各日 17:30~22:00 |
参加資格 | 18歳以上 |
価格 | 58,000円(税込) |
当日のスケジュール
17時15分 | 入館受付 |
18時00分 | ツアーエントランス入場 |
18時15分 | 大広間の扉オープン |
18時30分 | 大広間でのディナー |
20時20分 | 貸し切りでの館内ツアー |
22時00分 | イベント終了 |
チケット争奪戦
この「ホグワーツディナー」に参加するためには、熾烈なチケット争奪戦が繰り広げられました。
チケットの発売日は、①ニュースレター会員先行販売と②一般販売の2日程あり、どちらも瞬殺で完売でした。
筆者が初日のチケットを購入したのは①ニュースレター会員先行販売です。発売当日の正午から順次届くメールマガジンに記載されたURLから購入するシステムでしたが、Xでの反応を見ていると、ニュースレターに登録した順でメールが届く時間に時差があった模様です。
私自身も2つのメールアドレスで登録していたのですが、一方は12時07分、もう一方は13時42分に届きました。12時10分ごろには、決済エラーらしきものによる復活を除き完売していたため、少しモヤモヤする方がいるのも仕方のない運用だったと感じます。

©︎魔法倶楽部
ちなみに、購入ページはアクセス集中を避けるため、アクセス順に順番待ちページで待機するようになっていました。自分の順番になると、10分間チケット購入ページに入ることができるようになります。
なお、後述しますが当日のテーブルは「A」から「L」の12卓あり、各テーブル7〜8名掛けとなっていました。そのため、参加人数は1日あたり80〜100名だったと考えられます。
当日の体験レポート
会場到着から入場まで|特別なチケットのプレゼント

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いよいよ迎えた当日。スタジオツアー東京に到着すると、「ホグワーツディナー」参加者専用のゲートへ向かいます。
チケットをスキャンした先で受付のインタラクターさんに出迎えられて、ひたすらドレスを褒められて幸せすぎるスタート...!ここでは、「ホグワーツディナー」と銀の箔押しがされた特別なチケットと、指定されたテーブルのアルファベットが記載されたカードを受け取りました。チケットの裏には、当日の日付も箔押しされていて、入り口の時点で特別感に溢れています。
タイムテーブルでは17時15分に入場とされていましたが、少し早めの16時50分ごろには入場できました!
入場してから18時まではショッピングを楽しんだり、更衣室でローブやドレスに着替える時間です。タイムテーブルでは18時までにツアーエントランスに集合と書かれていましたが、実際には17時40分ごろからツアーエントランスの先にある「魔法の舞台裏」エリアに入ることができました。
炎のゴブレットがコンセプトのウェルカムドリンク

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ツアーエントランスを通り抜けると、そこから魔法のような空間が始まっていました。
歴代のポスターや映画製作者の写真が飾られた「魔法の舞台裏」エリアに入ると、まずはウェルカムドリンクからスタート!インタラクターさんたちが2種類のカクテルを配布していました。

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1つ目は、青い綿飴で青い炎を再現したノンアルコールカクテル「炎のゴブレット」。綿あめを溶かすとキラキラと輝く、甘くてシュワッとしたドリンクでした。
2つ目は、緑色が例のあの人を彷彿とさせるウォッカベースのカクテル「闇の帝王の復活」。
ウェルカムドリンクを楽しみながら、大広間の扉のオープンを待ちます。
※シアタールームへの持ち込みはできないため、その前に飲み切る必要がありました
いよいよ、大広間の扉がオープン

©︎魔法倶楽部
通常のツアーと同様にシアタールームでのプレショーを終え、スクリーンが上がると大広間の扉が待ち受けています。そして、ついにホグワーツの大広間への扉が開かれた瞬間――。
思わず息を呑むような、映画でしか見たことのなかったあの空間が広がっていました。

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そこは、映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』の世界観を再現した特別展示が広がる大広間。トライウィザード・トーナメントをイメージした青いライティングの中で、ガーゴイル像の赤い炎が美しく燃え上がっていました。
ちなみに、大広間の扉のオープンについて、通常のツアーですと誕生日や記念日の方、小さなお子様が扉を開けることができますが、「ホグワーツディナー」では自動でオープンする形式でした。
美しいテーブルセッティング

©︎魔法倶楽部
入り口で配布されたアルファベットのテーブルへ向かうと、トライウィザード・トーナメントで印象的な青をコンセプトとした装飾がされていました。
自分の席には、事前に登録した名前が印字されたゴブレットの投票用紙、ディナーメニュー、2周年記念の日に配布された周年缶バッチ、そして、「DINNER@HOGWATS」という特別な印字がされた杖がプレゼントとして置いてありました!
杖は、ホグワーツの代表選手であるハリーとセドリックのどちらかが、ランダムで置かれていました。
座席は事前に決まっているの?
テーブルはおそらく「A」から「L」の12卓あり、各テーブル7〜8名掛けとなっていました。そのため、参加人数は1日あたり80〜100名だったと思われます。
なお座席については、別々にチケットを購入した人と同じテーブルに座りたい場合、事前登録の際にお相手の購入番号を記載することで一緒に座ることができるシステムでした。お一人参加の場合でも、スタジオツアー側で座席が指定されています。
ドレスコードは?参加者の服装は?
公式ホームページでは、ドレスコードについて以下のように記載されています。
ドレスコード(スマートカジュアル)
男性:襟付きシャツ、長ズボン、靴の着用、女性:過度な肌の露出の無い服装 *ビーチサンダル、ラフなジーンズやショートパンツはご遠慮ください。
開催日の1週間前に、魔法倶楽部のXで参加者へ向けた当日の服装アンケートを実施したところ、半数が「ローブで行く!」という回答でした。では、実際に参加した初日は、どのようは服装が多かったのでしょう。
#スタジオツアー東京
ホグワーツディナー開催まであと1週間!🪄参加される方は、どんなファッションで行きますか?
— 魔法倶楽部 (@HpInfoJapan) June 12, 2025
当日の服装は、体感ですが7割近くがローブだったと思います。次に多かったのは大体1割くらいで、結婚式に参列するときに着るようなカジュアルフォーマルでした。
残りはそれぞれ数人ずつで、「ボーバトンの制服」「フォーマル(イブニングドレス/ドレスローブ)」「オフィスカジュアル(ジャケットを羽織る)」「コスプレ」の順に多かったです。
ディナー体験|味覚でも感じる魔法の数々
ダンブルドアの名セリフと共に乾杯!

©︎魔法倶楽部
席に着くと、いよいよディナーの始まりです。順番にスパークリングが注がれていきます。
ハリーがホグワーツで初めてのディナーを経験した時のダンブルドアのセリフにちなんで、インタラクターさんの「Let the feast begin!」の声で乾杯!
初めましての方も、同じハリーポッター好きという共通点で、一瞬で打ち解けられるような空間でした。
アミューズ|第一の課題

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ディナーは、映画の世界観を反映した豪華なフルコース(アミューズ、前菜、スープ、メイン、デザート)。
トライウィザード・トーナメントの雰囲気に合わせた演出とともに、前菜からデザートまで、魔法界さながらの料理が次々と登場しました。
一品目のアミューズは、「箒のグリッシーニ」、「トライウィザードカナッペ」、「金の卵のタルト」という、第一の課題のキーワードをイメージさせる3つのフィンガーフードでした。
ドリンクは?

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食事中の飲み物はフリーフロー(飲み放題)。
アルコールは、ビール、ワイン(白/赤)、ノンアルコールはウーロン茶、オレンジジュースから選ぶことができました。
前菜では白ワインを、メイン料理のお肉では赤ワインをおすすめとして注ぎに回ってきてくれました。
前菜|第二の課題

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二品目の前菜は、第二の課題をイメージした「黒い湖のテリーヌ」。
海藻のようなものが食材に使われていたりと、世界観を完璧に再現。マーピープルが生息していそう...!
ちなみに、お料理が運ばれてくる時に注目して欲しいのは音楽。
なんと、それぞれの課題のシーンで使用されていたサウンドトラックがBGMで流れるという、粋な演出がされていました。
スープ|憂いの篩

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三品目は、憂いの篩(ペンシーブ)をイメージしたじゃがいものスープ「憂いの篩 ヴィシソワーズ」。
その名の通り、深さのある器は憂いの篩を彷彿させるものが使用されています。
スープには今まさに取り出された記憶が渦巻いているようでした。
黒胡麻のような色をしていましたが、黒胡麻味というわけではなく、美味しいじゃがいもの冷製スープでした。
メイン|第三の課題

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四品目は、第三の課題をイメージしたメイン料理「牛フィレ肉のロースト 迷路を添えて」。
緑色のソースは渦巻状になっており、あの巨大迷路をモチーフとしています。
牛フィレ肉はパサつきが一切なく、驚くほどしっとりとしていて、噛むたびにその柔らかさに感動。まさに絶品の味わいでした!
デザートは立食スタイル

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今回のディナーは「炎のゴブレット」がテーマということで、スタジオツアー内の「三大魔法学校対抗試合」エリアの前で立食スタイルでデザートを堪能。
スイーツは全部で三品で、「ハーマイオニーのドレスクッキー」「ステンドグラスベリーヌ」「大鍋シュー」。

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食後のドリンクはコーヒーと紅茶から選べました!

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特別演出やサプライズ
デスイーターの襲撃

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メイン料理が配られて少し経つと、会場が暗転。突如現れたのは、不気味なローブ姿のデスイーター(死喰い人)たち!映画から飛び出してきたかのような迫力に、会場からは驚きの声が上がりました。
デスイーターはテーブルの間を縫って歩き回り、カメラを向けていると襲いかかってくるようなファンサービス(?)も。参加者一人ひとりと、記念撮影の時間も設けられていました。

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炎のゴブレットの年齢線の中での記念撮影

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さらに、映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』で、立候補者が年齢線を越えるシーンを再現し、年齢線の内側で記念撮影ができるという粋な演出も!
普段の展示では中に入ることはできないため、貴重な体験をすることができました。
撮影は、前方のテーブルから1卓ごとに声をかけられていくシステムで、インタラクターさんにカメラを渡すと撮影してくれました。撮影時間は一人当たり15秒程度です。
貸し切りツアー体験|誰にも邪魔されない魔法の時間

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ディナーが終わると、これまた特別な時間が待っています。それは、ディナー後の20時から22時まで、通常営業終了後のスタジオツアーを、参加者だけで貸切で巡ること!
人がいない中でホグワーツ特急や魔法省、ダイアゴン横丁を自由に歩き回り、好きなだけ写真を撮れるというのは、まさに夢のような体験。
普段は大勢の人がいてなかなか撮れないアングルからの写真や、じっくりと細部までセットを鑑賞できる贅沢な時間。
特に、憂いの篩(ペンシーブ)はいつも長蛇の列ができていたり、闇の魔法に対する防衛術も大混雑で背景に他のお客様が写り込んでしまったりするので、思い通りの写真撮影をすることができる、贅沢な時間でした。

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一方で、通常のスタジオツアーでは所要時間3~4時間程度必要と言われており、デザートや後述のバタービールを楽しむ時間も考慮すると、1時間半〜2時間程度の貸し切り時間は全く足りなかったです。
個人的には、デザートとバタービールはサクッと楽しんで、9と3/4番線やホグワーツ特急、ダイアゴン横丁をはじめとするアイコニックなセットで貸し切り状態での写真撮影を楽しむことをオススメします。
バタービールの提供も!
もちろん、バタービールもコースに含まれていました!
バックロットにあるバタービールバーでは、参加者一人につき一杯バタービールをプレゼント。
映画で見た通りの泡立ちで、甘くて懐かしい味が口いっぱいに広がり、思わず笑顔に。普段スタジオツアーで飲むバタービールも美味しいですが、この大広間で飲むバタービールは、また格別の味わいでした。
豪華すぎるお土産
入口で配られるチケットから、ディナーテーブルに置かれていたものまで、至れり尽くせりと言わんばかりのお土産をいただきました。
日付が入った「ホグワーツディナー」チケット
「炎のゴブレット」をイメージしたブルーの台紙に銀の箔押しがされたチケット。裏面には当日の日付も印字されており、この一枚だけで大満足のお土産です!
オープン2周年記念の缶バッチ
2025年6月16日に迎えたスタジオツアー東京オープン2周年の日に、来場者に限定配布された缶バッチです。
こちらも「炎のゴブレット」がデザインされた缶バッチで、「ホグワーツディナーに参加するから2周年の日は諦めた」という参加者には嬉しいプレゼントでした!
自分の名前が入った「炎のゴブレット」投票用紙
事前に登録した名前が印字された投票用紙が席次としてテーブルに置かれていました!年齢線の中での写真撮影に、小道具として使うことができたのも嬉しいポイントです。
限定の刻印がされた杖
「三大魔法学校対抗試合」のホグワーツの代表選手であるハリーとセドリック、どちらかの杖がランダムで座席に置かれていました。
そして、杖には「ホグワーツディナー」に参加した特別な思い出になる「DINNER@HOGWARTS」という刻印が...!まったく粋すぎる計らいに感嘆。
バタービールのジョッキ
バックロットで配布されるバタービールは、もちろんジョッキも持ち帰ることができました!
感想とまとめ|58,000円の価値は?
映画で見たあの世界観の大広間の中で、豪華なディナーを楽しむ——。「ホグワーツディナー」は、まさにファンの夢が詰まった特別な時間でした。
お料理も全て美味しくて、お土産も至れり尽くせりで、貸し切りのセットの中で写真をたくさん撮って…。58,000円という高価格なチケット代であるものの、後悔なんてまったく無い、大満足の一夜でした。この金額は単なる食事代とスタジオツアーのチケット代ではなく、映画の中の世界が目の前に広がった夢の空間と時間、そして同じくハリー・ポッターを愛するファンの方と一生の思い出を共有する体験だったからです。
今回の開催は数日限定でしたが、またクリスマスに開催されることを心から願いながら、貯金をしようと思います。
次回開催があるとして意見を挙げるとすれば、今回のディナーのテーマは「炎のゴブレット」だったので、特別演出はデスイーターではなく、ボーバトン生やダームストラング生のパフォーマンスだったら、より号泣もののイベント内容だったと感じます。また、スタジオツアーの貸し切り時間がやっぱりあっという間…。あと1時間、伸ばして欲しいというわがままでこのイベント体験レポートを締めようと思います。
第二回が開催されることがあれば、ぜひ多くのハリー・ポッターファンにこの感動を味わってほしいと心から願っています。
どうか、また次回開催がありますように!