ハリー・ポッターの物語に登場する、魔法使いの村「ホグズミード村」。
フロリダ州オーランドのユニバーサル・アイランズ・オブ・アドベンチャー(IoA)に広がるこのエリアは、一歩足を踏み入れれば、まるで自分が魔法使いになったかのような没入感を味わえる、まさに夢のような場所です。
この記事では、スリル満点の日本未上陸アトラクションから、魔法界ならではのグルメ、ショップやグッズ、そして知っているとさらに楽しめる魔法体験や攻略のヒントまで、ダイアゴン横丁の全てを徹底的に解説します!
この記事でわかること
- ホグズミード村の基本情報
- 日本未上陸アトラクション「ハグリッドのマジカルクリーチャー・モーターバイク・アドベンチャー」
- 見逃せないショーやエンターテイメント情報
Contents
まず知っておきたい!ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリーポッター基本情報
オーランドの「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリーポッター」は、3つの異なるテーマパークにまたがって存在しており、それぞれ異なる時代や場所の魔法界を体験することができます。
まずは、それぞれのエリアについて、特徴や違いを見ていきましょう。
3つのエリアの違いと特徴|ダイアゴン横丁 vs ホグズミード村 vs 魔法省
一つ目は、ユニバーサル・スタジオ・フロリダ内にある「ダイアゴン横丁」。ここは、魔法使い御用達の商店街が広がる、活気に満ちたロンドンの魔法界です。
二つ目は、アイランズ・オブ・アドベンチャー内にある「ホグズミード村」。雪が降り積もった屋根が印象的なこの村の奥には、あの壮大なホグワーツ城がそびえ立っています。
ダイアゴン横丁が都会的で賑やかな商店街であるのに対し、ホグズミード村は趣のある魔法界の村といった雰囲気です。ファンにとっては、どちらも原作や映画で馴染み深い場所ですね。
そして三つ目は、ユニバーサル・エピック・ユニバース内にある「魔法省」。
この2025年にオープンした新しいエリアでは、1920年代のパリの魔法界と、イギリスの魔法省が融合した、これまでにない魔法体験が待っています。ゲストは「ハリー・ポッター」シリーズだけでなく、映画「ファンタスティック・ビースト」シリーズで描かれた時代の魔法の世界にも足を踏み入れることができるのです。
パーク間移動の鍵!ホグワーツ特急に乗ろう
既存の2つの魔法界、ダイアゴン横丁とホグズミード村は、「ホグワーツ特急」で結ばれています。ホグワーツ特急に乗車するためには、両パークに入場できる「パーク・トゥ・パークチケット」が必須なので、ご注意ください。
ダイアゴン横丁側の乗り場はロンドンのキングス・クロス駅 、ホグズミード村側はホグズミード駅です。
ただの移動手段と侮るなかれ、列車の窓の外には、映画でおなじみのキャラクターや魔法動物たちが登場し、ロンドンからホグズミードへの旅路を再現した特別な映像が流れます 。しかも、行きと帰りでそのストーリーが異なるので、ぜひ往復で体験してみてください。 キューラインの見どころなど、詳しい内容は後述します。
なお、エピック・ユニバースに新設された「魔法省」は、これら既存の2エリアとは独立した場所にあります。
「ホグズミード村」とは?
「ホグズミード村」は、アメリカ合衆国フロリダ州オーランドのユニバーサル・アイランズ・オブ・アドベンチャー内にある、「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」のエリアのうちの一つです。ハリー・ポッターの物語に登場する、唯一魔法使いだけが住む村として知られ、ホグワーツ魔法魔術学校の生徒たちが週末などに訪れる場所としてもおなじみです。
パーク内に再現されたホグズミード村は、雪が降り積もった趣のあるお店の屋根が軒を連ね、石畳の道が続く、まるで絵本から飛び出してきたかのような美しい景観を誇ります。村の奥にはホグワーツ城がそびえ立ち、訪れる人々を魔法の世界へと深く誘います。
ここでは、スリル満点のアトラクションやおなじみの魔法界のグルメ、そしてここでしか手に入らないユニークなグッズを扱うショップなどが軒を連ね、ハリー・ポッターの物語の住人になったかのような体験ができます。一歩足を踏み入れれば、バタービールの甘い香りや、どこからか聞こえてくる魔法の音、そして映画で見たあの光景が目の前に広がり、ファンならずとも心躍る特別な場所です。
ホグズミード村のアトラクション
ホグズミード村には、スリル満点のライドから家族で楽しめるものまで、現在4つのアトラクションがあります。
それぞれのアトラクションを詳しく見ていきましょう。
アトラクション一覧
- ハグリッドのマジカルクリーチャー・モーターバイク・アドベンチャー
- ホグワーツ特急:ホグズミード駅
- ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー
- フライト・オブ・ザ・ヒッポグリフ
【日本未上陸】ハグリッドのマジカルクリーチャー・モーターバイク・アドベンチャー
「ハグリッドのマジカルクリーチャー・モーターバイク・アドベンチャー(Hagrid's Magical Creatures Motorbike Adventure)」は、森の番人ハグリッドと一緒に、彼の愛する魔法生物たちが住む禁断の森を駆け抜ける、スリルと興奮に満ちたローラーコースターです。

©︎Orlando Informer
ハグリッドのサイドカーに乗るか、バイクにまたがるかを選ぶことができます。特に、バイク型のライドは風を全身で感じることができ、爽快感とスリルが倍増するのでオススメです。
森の奥深くへと進むにつれ、尻尾爆発スクリュートやケンタウロス、三頭犬のフラッフィーなど、原作ファンにはたまらない魔法生物たちが次々と姿を現します。
原作・映画での登場シーン
「尻尾爆発スクリュート」は、原作でハグリッドが「魔法生物飼育学」の教授になった際に生徒たちに紹介した、危険な交配種です。
時には急加速し、時には後退し、予測不能な動きをする、スリル満点のアトラクションです。
キューラインの隠れネタ
この「ハグリッドのマジカルクリーチャー・モーターバイク・アドベンチャー」には、アトラクションの待ち列(キューライン)からライドの細部に至るまで、数多くのイースターエッグ(小ネタ)が散りばめられています。

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中でも特に見つけやすいのは、キューラインを進むと現れる遺跡の壁に描かれた「決闘クラブ」のアートです。これは、かつてこの場所にあった人気コースター「デュエリング・ドラゴンズ」(後に「ドラゴン・チャレンジ」と改名)への、愛情のこもったオマージュでした。かつてのアトラクションを知るファンにとっては、思わず胸が熱くなる演出です。
これ以外にも、ハグリッドの研究室や作業場を模したキューラインの展示物の中には、原作や映画に関連する細かなアイテムが隠されています。

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例えば、ハグリッドが孵したドラゴンの卵の殻や、彼が世話をしていた魔法生物たちの飼育メモなどが飾られています。
卵の中には、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』の三大魔法学校対抗試合で登場した「金の卵」も紛れ込んでいる...?
キューラインの隅々にまで目を凝らしてみると、さまざまな小ネタが隠れています。
どれくらい怖い?絶叫レベル
ハイスピードで禁断の森を駆け抜けるスリル満点のローラーコースターです。
急加速、急旋回、そして驚きの垂直落下や後退走行など、予測不能な動きが連続します。
暗い森の中を進む場面や、大きな魔法生物に遭遇するシーンもあり、ドキドキする展開が続きます。
絶叫系のアトラクションが得意な方にはたまらないでしょうが、激しい動きやスピードが苦手な方、暗い場所が怖い方にとっては、かなりスリリングに感じるかもしれません。絶叫レベルは高めと言えるでしょう。
手荷物は全てロッカーへ
列を進んでいくとホグワーツ特急の撮影スポットの隣にロッカーがあり、そこで手荷物は全てロッカーへしまう必要があります。
ライドに物を置くペースは無く、動きの激しいアトラクションのため、紛失が心配であれば全て預けた方が良いでしょう。
小物が入れられる程度の小さいロッカーは無料ですが、手荷物を入れる為のロッカーは有料です。
乗車時間 | 約3分 |
身長制限 | 122cm以上 |
ライドタイプ | ローラーコースター |
シングルライダー | 利用可能 |
エクスプレス・パス | 利用不可 |
【日本未上陸】ホグワーツ特急:ホグズミード駅

©︎Orlando Informer
「ホグワーツ特急(Hogwarts Express)」に乗って、ホグズミード駅からユニバーサル・スタジオ・フロリダの「ダイアゴン横丁」エリアにあるキングス・クロス駅へと移動することができます。
もちろん、キングス・クロス駅からホグズミード駅へ向かうことも可能です。

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列車に乗り込むと、コンパートメント式の客車で、車窓からはハリーたちの旅路でおなじみの風景や、時には思いがけない魔法生物の影が見えるかもしれません。原作では9と3/4番線から出発するホグワーツ特急ですが、ここホグズミード駅からの旅もまた格別です。
注意ポイント
このアトラクションに乗車するには、ユニバーサル・アイランズ・オブ・アドベンチャーとユニバーサル・スタジオ・フロリダの両パークに入場できる「パーク・トゥ・パーク・チケット」が必須です 。
どれくらい怖い?絶叫レベル
「ホグワーツ特急」は、基本的に怖い要素はほとんどない、移動手段を兼ねた体験型アトラクションです。
列車はゆっくりと走行し、窓の外の景色やコンパートメント内で起こる魔法の演出を楽しむことができます。ただし、原作にも登場するディメンターが現れるシーンなど、一部で少し薄暗く、ドキッとするような演出が含まれる場合があります。
しかし、全体としては非常に穏やかで、小さなお子様から大人まで、どなたでも安心して楽しめるでしょう。怖さを心配する必要はほとんどありません。
乗車時間 | 約4分 |
身長制限 | なし(小さなお子様には保護者の同伴推奨) |
ライドタイプ | 列車 |
シングルライダー | なし |
エクスプレス・パス | 利用可能 |
【メインアトラクション】ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー

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「ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー(Harry Potter and the Forbidden Journey)」は、USJでも大人気のアトラクション。
圧巻のキューライン(待ち列)も必見!
このアトラクションは、ただライドを楽しむだけでなく、城の内部を巡る道のりそのものが、ハリー・ポッターの物語への深い没入体験となるよう創り込まれています。

©︎Orlando Informer

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ダンブルドアの校長室、闇の魔術に対する防衛術の教室、グリフィンドールの談話室など、映画でおなじみの場所を巡りながら進む道のりは、それ自体が感動的な体験となるでしょう。太った婦人の肖像画や、おしゃべりな肖像画たちにもぜひ注目してみてください。
肖像画
アトラクションへと続くキューラインは、まるでホグワーツ魔法魔術学校の生徒になったかのように、城の様々な象徴的な場所を巡ります。

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まずゲストを迎えるのは、映画でおなじみの動く肖像画が壁一面に飾られた廊下です。肖像画たちは互いにおしゃべりをしたり、時にはゲストに話しかけてきたりと、魔法界の日常を垣間見せてくれます。
この動く肖像画のアイデアは、原作者のJ.K.ローリングが古いお城の肖像画を見て思いついたと言われています。原作では、肖像画が他の肖像画の額縁へ移動したり、伝言を伝えたりする重要な役割も担っていました。
ダンブルドアの校長室

©︎Orlando Informer

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次に進むと、ダンブルドア校長の部屋の前にたどり着きます。
細部まで精巧に再現された部屋の中では、ダンブルドア自身がホグワーツの歴史や、これからゲストが体験する冒険について語りかけてくれます。
映画で登場した「憂いの篩(ペンシーブ)」や、記憶が保管されている無数の小瓶も置かれています。
闇の魔術に対する防衛術の教室

©︎Orlando Informer

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続いて、闇の魔術に対する防衛術の教室へと足を踏み入れます。
ここでは、ハリー、ロン、ハーマイオニーが姿を現し、マグルであるゲストたちをホグワーツで行われるクィディッチの試合に招待したいと話します。しかし、どうやらハーマイオニーは何か別の計画を立てているようです…。
グリフィンドールの談話室

©︎Orlando Informer
さらに進むと、グリフィンドールの談話室の前を通り、壁には「太った婦人の肖像画」が飾られています。

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グリフィンドールの談話室に入るためには、この「太った婦人の肖像画」に正しい合言葉を伝えなければなりませんでした。合言葉は定期的に変わるので、生徒たちは覚えるのが大変だったようです。

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そして、いよいよライドに乗る直前には、あの「組分け帽子」がゲストを待ち受けています。
組分け帽子は、元々はホグワーツ創設者の一人、ゴドリック・グリフィンドールの持ち物で、彼が自分の知恵を帽子に吹き込んだと言われています。
これから始まる魔法の旅への注意点を教えてくれながら、ゲストを送り出してくれます。
このように、キューラインの隅々まで魔法と驚きに満ちており、待ち時間さえも忘れさせるほど魅力的な体験が続きます。
アトラクションのストーリー
そして、いよいよライドへ。
ハーマイオニーがゲストに魔法の粉「煙突飛行粉(フルーパウダー)」をかけると、いよいよハリーたちとの大冒険が始まります。
「煙突飛行粉」の力でホグワーツの天文台から飛び立ち、ハリーとロンに導かれて城の上空を駆け巡ります。眼下には美しいホグワーツの敷地が広がり、まるで本当にほうきで飛んでいるかのようなスリルと爽快感を味わえます。
しかし、平和な空の旅は長くは続きません。
巨大なドラゴンが襲いかかってきたり、禁断の森では巨大蜘蛛のアラゴグの子供たちに囲まれたりと、次々と困難が待ち受けます。さらに、あの恐ろしいディメンターたちが現れ、魂を吸い取られそうになる緊迫の瞬間も…!画期的な技術を駆使した映像とライドの動きが完璧にシンクロし、まるで自分が物語の主人公になったかのような臨場感あふれる体験ができます。
ハリーの助けを借りてディメンターを撃退し、無事にホグワーツへと帰還したゲストを、ダンブルドア校長や他の生徒たちが温かく迎えてくれます。ハリー・ポッターの魔法の世界を五感で感じられる、忘れられない体験となるはずです。
どれくらい怖い?絶叫レベル
その名の通り、スリルと興奮に満ちた冒険が体験できるアトラクションです。
ライドは「空飛ぶベンチ」に乗り、大きなスクリーンの映像と連動して激しく動きます。急な傾斜や回転、落下するような感覚を伴う動きがあり、高所が苦手な方や乗り物酔いをしやすい方は注意が必要です。
また、巨大なドラゴンや蜘蛛、ディメンターといった魔法生物が目の前に迫ってくるシーンは迫力満点で、小さなお子様にとっては少し怖いかもしれません。暗い場所を進む場面も多いので、暗闇が苦手な方も心構えをしておくと良いでしょう。
全体として、魔法界のリアルな危険とスリルを体感できる、中~高程度の恐怖レベルと言えるでしょう。
乗車時間 | 約4分 |
身長制限 | 122cm以上 |
ライドタイプ | 屋内型、3D、スリル |
シングルライダー | 利用可能 |
エクスプレス・パス | 利用可能 |
【ファミリー向け】フライト・オブ・ザ・ヒッポグリフ

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「フライト・オブ・ザ・ヒッポグリフ(Flight of the Hippogriff)」は、ハグリッドの小屋のそばにある、家族みんなで楽しめる屋外型ローラーコースターです。
乗車前には、ハグリッドからヒッポグリフへの正しいお辞儀の仕方を教わることができますよ。ライドは、かぼちゃ畑やハグリッドの小屋の上空を旋回し、ホグワーツ城の素晴らしい景色も楽しめます。

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魔法界の空を優雅に飛ぶヒッポグリフの背中に乗っているような、爽快な気分を味わえるでしょう。
どれくらい怖い?絶叫レベル
「フライト・オブ・ザ・ヒッポグリフ」は、家族みんなで楽しめる比較的穏やかなローラーコースターです。
急な落下や激しい回転はなく、ヒッポグリフの背中に乗って空を旋回するような、心地よいスリルを味わえます。小さなお子様にとっては初めてのローラーコースター体験にも適しているかもしれません。
ただし、屋外型で少し高い場所を走行するため、極度に高所が苦手な方は少しドキドキするかもしれませんが、絶叫系が苦手な方でも楽しめるレベルの怖さです。全体的に絶叫レベルは低めと言えるでしょう。
乗車時間 | 約1分 |
身長制限 | 92cm以上 |
ライドタイプ | ファミリーコースター |
シングルライダー | 利用可能 |
エクスプレス・パス | 利用可能 |
魔法界の味に舌鼓!ホグズミード村のレストラン
ホグズミード村には、魔法界ならではの食事や飲み物を楽しめる場所として、現在2つのレストランがあります。
レストラン一覧
- 三本の箒
- ホッグズ・ヘッド
【レストラン】三本の箒

©︎Orlando Informer

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映画にも登場する、ホグズミード村の有名なパブ兼宿屋「三本の箒(Three Broomsticks)」。
原作・映画での登場シーン
原作では、女主人マダム・ロスメルタが切り盛りしていました。
彼女は情報通としても知られ、物語の重要な局面でハリーたちにヒントを与えることもありました。
店内は木の温もりあふれる素朴な雰囲気で、まるで物語の中に入り込んだかのよう。ここでは、フィッシュ・アンド・チップスやシェパーズパイといったイギリスの伝統料理のほか、数人でシェアできる「グレートフィースト」などが楽しめます。
そして何といっても外せないのが、ノンアルコールの「バタービール」!甘くてクリーミーな泡が特徴で、コールド、フローズン、そして寒い時期にはホットも登場します。
価格帯としては、カジュアルなクイックサービスレストランで、メインディッシュは$15~$35程度と、比較的リーズナブルにしっかりとした食事を楽しめます。朝食メニューも提供しているので、一日のはじまりに訪れるのもおすすめです。
映画のセットのモデルになった場所

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アイランズ・オブ・アドベンチャーにあるこの「三本の箒」は、映画に登場するセットに非常に忠実に作られています。これには、実は驚くべき理由がありました。
多くの場合、テーマパークが映画のセットを再現しますが、ここはなんと逆。テーマパークのレストランが映画のセットのモデルになったのです。
映画シリーズのアートディレクターを務めたスチュアート・クレイグは、2010年の「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」オープン前の時期、この「三本の箒」のセットを最小限の規模でしか制作していませんでした。
しかし、映画第6作目にあたる『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(2009年公開)で、この場所をより本格的に登場させることが決まった時、彼はテーマパークの設計図を基にして、映画のセットをデザインしたのです。
つまり、もしあなたがパークの「三本の箒」で、大きな暖炉のそば、壁に鹿の角がたくさん飾られたあの席に座って食事をしていたとしたら…そのテーブルや周囲の光景は、まさに映画のスクリーンでハリーたちが過ごした場所とほとんど同じ内装なのです。
【パブ】ホッグズ・ヘッド

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「三本の箒」の奥に併設されているのが、少し薄暗く、謎めいた雰囲気も漂うパブ「ホッグズ・ヘッド(Hog's Head)」です。
原作・映画での登場シーン
このパブの主人はダンブルドア校長の弟、アバーフォース・ダンブルドア。
ハリーたちが「ダンブルドア軍団」を結成するための最初の会合を開いたのも、この場所でした。
ここでは、バタービールはもちろん、パンプキンジュース、ホッグズ・ヘッド・ブリュー(パークオリジナルのエールビール)など、様々なドリンクを注文できます。

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カウンターには、名前の通り大きなイノシシの剥製が飾られており、時折うなり声を上げることも…?
また、「The Management will not take responsibility if you lose your HEAD(もしあなたが分別を失っても(「頭(HEAD)を失っても」)、店主は責任を負いません)」と書かれたポスターが飾られています。店名の「ホッグズ・ヘッド(Hog's Head)」にちなんだ、少し不気味な遊び心です。
魔法使いたちが情報交換に訪れるような、少し大人な雰囲気を楽しみたい方におすすめです。
メニューはアルコールなどのドリンク中心で、$10~$20程度の価格帯です。
お土産選びも魔法体験!ホグズミード村のショップ
ホグズミード村には、魔法使いの必需品から甘いお菓子まで、魅力的な商品が並ぶショップが現在5つあります。
ショップ一覧
- オリバンダーの店
- ダービシュ・アンド・バングズ
- フィルチの没収品店
- ふくろう便&ふくろう小屋
- ハニーデュークス
【杖】オリバンダーの店

©︎Orlando Informer
「オリバンダーの店(Ollivanders Wand Shop)」は、「杖が魔法使いを選ぶ」という、ハリー・ポッターの物語の中でも特に印象的なシーンを体験できるショー形式のお店です(体験できるのは一部のゲストのみ)。

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無数の杖の箱が天井まで積み上げられた店内は圧巻。ハリーやダンブルドアといった登場人物の杖のレプリカはもちろん、パーク内で実際に魔法を使うことができるマジカル・ワンドを取り扱っています。
原作ではダイアゴン横丁にあるオリバンダーの店ですが、ホグズミード村には「支店」として存在しているのは、パークならではの楽しみです。
原作・映画での登場シーン
オリバンダーの杖の芯には、主にユニコーンの毛、ドラゴンの心臓の琴線、不死鳥の羽根という3つの強力な魔法素材が使われており、それぞれの素材が杖の特性に影響を与えます。
【お土産全般】ダービシュ・アンド・バングズ

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「ダービシュ・アンド・バングズ(Dervish and Banges)」は、ホグワーツの生徒たちが新学期の準備に訪れるような、魔法道具や学用品が揃うお店です。
ここでは、各寮のローブやネクタイ、マフラーといった制服関連グッズのほか、ニンバス2000やファイアボルトといった有名な箒のレプリカ、クィディッチで使われるクアッフルや金のスニッチのぬいぐるみなどを手に入れることができます。

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店内には、「怪物的な怪物の本」が檻の中に飾られているので、見逃さないように!
【お土産全般】フィルチの没収品店

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「フィルチの没収品店(Filch's Emporium of Confiscated Goods)」は、ホグワーツの管理人アーガス・フィルチが生徒たちから取り上げた品々が所狭しと並ぶ、ユニークなコンセプトのショップです。このお店は、人気アトラクション「ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー」の出口にあります。
店内では、ホグワーツ各寮の紋章が入った衣類や雑貨、文房具に加え、映画でおなじみの小道具のレプリカも販売されています。棚の上には、まるでフィルチが本当に没収したかのような品々が無造作に置かれ、中には「忍びの地図」や「タイムターナー」といったアイテムが隠されていることも。ファンにとっては、まるでフィルチの秘密のコレクションを覗き見ているような、たまらない演出が楽しめます。
ここで手に入れたお土産は、フィルチの隠し部屋からこっそり持ち出したような、特別な思い出の一品となるでしょう。
【文房具】ふくろう便&ふくろう小屋

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「ふくろう便&ふくろう小屋(Owl Post & Owlery)」では、魔法界の郵便局「ふくろう便」では、羽根ペンやインク、便箋といった筆記用具のほか、様々な種類のふくろうのぬいぐるみや関連グッズを販売しています。
魔法界では、ふくろうが手紙や小包を届けるのが一般的。このふくろう小屋でも、たくさんのふくろうたちが羽を休めていて、時折鳴き声も聞こえてきます。
また、ここではハリポタエリアで購入したお土産を素敵な特製パッケージで自宅などへ郵送してくれるサービスを提供しています。
注意
配送可能なのはアメリカ国内の住所のみとなります。

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そして何と言っても、ここから手紙やポストカードを出すと、ホグズミード村の特別な消印を押してもらえるのが最大の魅力!旅の素敵な記念になること間違いなしです。
ふくろうたちが羽を休める小屋の雰囲気も楽しんでみてください。
【お菓子】ハニーデュークス

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「ハニーデュークス(Honeydukes)」は、ホグワーツの生徒たちも大好きな、カラフルで不思議なお菓子がたくさん詰まった夢のようなお店です。
店舗の内装デザインは、1950年代のイギリスに実在した伝統的な菓子店の面影を感じさせつつ、1960年代後半に流行したエドワーディアン様式の真鍮製ランプなどを取り入れながらも、そこには明らかに魔法界らしい遊び心が加えられています。
ここでは、百味ビーンズ、蛙チョコレート、爆発ボンボン、大鍋ケーキ、かぼちゃパイなど、原作や映画でおなじみのお菓子が所狭しと並んでいます。
原作・映画での登場シーン
原作では、ハニーデュークスの地下室からホグワーツ城の「隻眼の魔女の像」の背後に続く秘密の通路があり、3年生のハリーはここを通ってホグズミード村へ忍び込んだのでした。
ホグズミード村のショー&エンターテイメント
ホグズミード村では、物語の世界観をさらに深く楽しめるエンターテイメントが、現在主に3種類(キャッスルショーは時期により複数あり)用意されています。
アトラクションの合間に、ぜひ足を運んでみてください。
トライウィザード・スピリット・ラリー

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「トライウィザード・スピリット・ラリー(Triwizard Spirit Rally)」は、三大魔法学校対抗試合のためホグワーツ魔法魔術学校に来校中の、ダームストラングとボーバトン各校によるパフォーマンス。
美しいリボンの演技や、迫力ある武術の演舞は必見です。
原作・映画での登場シーン
三大魔法学校対抗試合は、何世紀にもわたって行われてきた歴史ある大会ですが、危険すぎるために一時中断されていました。ハリーの4年生の時に復活したこの大会では、各校から選ばれた代表選手が3つの課題に挑みました。
上演時間 | 約10分 |
開催場所 | ホグワーツ城近くのステージエリア |
フロッグ・クワイア

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「フロッグ・クワイア(Frog Choir)」は、ホグワーツ魔法魔術学校の生徒たちと、大きなカエルたちが一緒に美しい歌声を響かせる、ユニークで楽しい合唱パフォーマンスです。
魔法界ならではのハーモニーに、思わず心が和むでしょう。彼らの歌うおなじみの曲にも注目してみてください。
上演時間 | 約10分 |
開催場所 | ホグワーツ城近くのステージエリア |
ホグワーツ城のキャッスルショー
夜になると、ホグワーツ城が壮大なキャンバスとなり、光と音楽、そしてプロジェクションマッピングによる圧巻のショーが繰り広げられます(開催は期間限定)。
ダークアーツ・アット・ホグワーツ・キャッスル (Dark Arts at Hogwarts Castle)

©︎Orlando Informer
ハロウィーンシーズンなどに見られる、少しダークでミステリアスな雰囲気のショーです。
ディメンターや死喰い人といった闇の魔法生物たちが城壁に映し出され、迫力満点です。
ザ・マジック・オブ・クリスマス・アット・ホグワーツ・キャッスル (The Magic of Christmas at Hogwarts Castle)
ホリデーシーズン限定で、ホグワーツ城が温かなクリスマスの魔法に包まれます。おなじみのクリスマスソングと共に、美しい映像が城を彩ります。
まとめ
オーランドの「ホグズミード村」は、ハリー・ポッターの物語を愛するすべての人々にとって、夢のような場所です。
この記事でご紹介した情報を参考に、あなただけの特別な魔法旅行を計画してみてください。ホグワーツ城を見上げた時の感動、バタービールを初めて口にした時の甘い衝撃、そしてハリーたちと共に冒険したスリルは、きっと忘れられない思い出となるでしょう。
もう一つの魔法界「ダイアゴン横丁」については、別の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひそちらもご覧ください。
【関連情報】
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