最新作『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』の公開を記念し、米エンターテイメント・ウィークリー誌の取材で映画『ハリー・ポッター』シリーズに纏わる制作秘話が明かされました。
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ルシウスとダンブルドアが仲良し?
ルシウス・マルフォイ役のジェイソン・アイザックスは、映画『ハリー・ポッターと秘密の部屋』で敵対する役としてダンブルドアを演じた故リチャード・ハリスと共演しました。しかし、劇中とは裏腹にカメラの外では仲が良かったそう。
リチャードは60代の時のあまりに可笑しい、二度と口にできないようなとんでもなく卑猥な笑い話を聞かせてくれたよ。あんなに詳細に覚えているということに驚かされた。
金のスニッチの行方
『賢者の石』と『秘密の部屋』の2作で監督を務めたクリス・コロンバスは、一つだけセットから持ち帰った小道具があるのだとか。
元の場所に戻すことはできないけど、金のスニッチを持っているよ。もう良い状態を保ててはいないんだ。小さなガラスケースに入れて机の上に置いてあるけど、まるで死にかけているよう。もはや金ではなく真鍮みたいで、羽もゆがんできてしまっている。
コロンバス監督と故リチャード・ハリスの最期
映画『ハリー・ポッターと秘密の部屋』の撮影中に監督が故ハリスに会った最終日、彼はランチ休憩の間にバスケットボールをしていたとのこと。
ダンブルドアの衣装に身を包んだリチャードは、移動用のゴルフカートに乗せられていた。ゴールを決めようとした時、「いけ!クリス!」という声が聞こえてきた。ダンブルドアが僕を応援してくれたんだよ。「自分の映画人生の中で、間違いなく素晴らしい思い出の一つだ」、そう思ったんだ。
故リチャード・ハリスは自伝を書いていた
最後にコロンバス監督が彼に会ったのは、バスケットボールの応援から約6週間後の病室。監督は、病室に入ると何か書物をしている故ハリスの姿を見たそうです。
ベッドの隣には本が積み重なっていた。25冊はあったんじゃないかな。そして彼の目の前には、さらに別の本の山があった。彼は自伝を書いていたんだよ。彼が出会った全ての人々の真実を伝えるつもりだ、と言っていた。僕らは座って、何時間もの間話したり笑ったりした。
フリットウィック先生の指揮
フリットウィック先生を演じたワーウィック・デイヴィスは、映画『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』のカエルの合唱シーンで、どのように指揮をするのか非常に真剣に学んだと話しました。
観客はただ杖を振り回しているだけだと思うだろう。でも、ただ振るのではなく、それ以上のことだったんだ。もし音楽に詳しい人が見ても、僕が少しでも知識があるんだってことを示したかった。
スターを目の前に大興奮
映画『ハリーポッターと炎のゴブレット』でバーテミウス・クラウチ・ジュニアを演じたデイヴィッド・テナントは、スターを目の前にしてセットで大興奮。
僕はコールシートのキャスト番号は72番とかだった。でも、とにかく作品に携われることが幸せだった。撮影の合間に、マギー・スミスやアラン・リックマンと一緒に円になって素晴らしい様々な話をしたのを覚えているよ。その話の中には、マイケル・ガンボンの髭の話があったな。アランはウィッグをかぶっていて、マギーは魔法使いの帽子をかぶっていた。その時、「演じるって、こういうことか」って思ったね。
ハリポタオタク、イヴァナ・リンチの熱意
あの場面を読んでいる時、「待ちきれないわ」って感じだったのを覚えてる。だって、私にとってどんなスポーツもつまらなかったから、ルーナがクィデッチを面白くしようと実況している時、私は完全に彼女に共感したわ。
原作では寮対抗試合の実況を務め、試合における動きというよりも、選手達の心理状況を詳細に述べたり、雲の形といったゲームに関係ないことまでも解説していたルーナ。しかし結局、台本からそのシーンはカットされてしまいました。
さらに、原作にある「ダンブルドアの葬儀」のシーンが予算の関係上撮影できないとプロデューサー等からイヴァナに伝えられると、自身の給料を予算に使って欲しいと申し出るほどの熱意を見せたそうです。
Source: 10 things you (probably) didn't know about the making of the Harry Pottermovies