呪文

モースモードル

呪文名 モースモードル
闇の印を
英名 Morsmordre
分類 闇の魔術
効果 「闇の印」を空に放つ

「ハリー・ポッター」シリーズを語る上で欠かせない、不気味で恐ろしい魔法の一つ「モースモードル」。この言葉を聞いて、あの緑色の禍々しい髑髏(どくろ)を思い浮かべるファンも多いのではないでしょうか?

「モースモードル(Morsmordre)」とは、「闇の印(Dark Mark)」と呼ばれる印を空中に作り出す呪文です。

この記事では、ハリー・ポッターの世界における恐怖の象徴とも言える「モースモードル」と「闇の印」について、その意味、呪文、使用する者たち、作中での印象的な登場シーン、そして名前に隠された意味まで、徹底的に解説していきます。

モースモードル(闇の印)とは?

まずは、「モースモードル」が一体何なのか、基本的な情報から見ていきましょう。

呪文の効果

「モースモードル」は、「闇の印」と呼ばれる印を空中に作り出す呪文です。

呪文が成功すると、夜空に緑色の煙でできた巨大な髑髏(どくろ)が浮かび上がります。そして、その髑髏の口からは、まるで舌のように蛇が突き出ているという、非常に不気味で禍々しい光景が現出します。この印は非常に大きく、広範囲から視認することができます。

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呪文の語源・由来は?

「モースモードル(Morsmordre)」という特徴的な呪文の名前には、どのような意味が込められているのでしょうか。

  • ラテン語「mors(死)」
  • フランス語「mordre(噛む、食らう)」

この二つの言葉を組み合わせたものと考えられています。直訳すると「死を噛む」「死を食らう者」といった意味合いになり、まさに死喰い人の名や、彼らが行う残虐な行為、そして「闇の印」の不気味なイメージに合致すると言えるでしょう。

モースモードルの使用目的

死喰い人が「モースモードル」を使用する主な目的は以下の通りです。

  • 犯行声明と威嚇: 殺人や襲撃を行った場所に「闇の印」を打ち上げることで、それが死喰い人の仕業であることを示し、魔法界全体に恐怖を植え付けます。
  • ヴォルデモート卿の力の誇示: 「闇の印」はヴォルデモート卿の力の象徴であり、これ見よがしに表示することで、彼の復活や勢力の拡大を人々に知らしめ、抵抗する意志を削ぎます。
  • 仲間への合図: 特定の状況下では、仲間への合図として使われることも示唆されています。

モースモードルの名シーンを振り返る

ハリー・ポッターと炎のゴブレット|クィディッチW杯襲撃事件

物語の序盤、クィディッチ・ワールドカップの華やかな雰囲気から一転、キャンプ場が何者かによって襲撃される事件が発生します。

混乱の中、夜空に初めて「闇の印」が打ち上げられ、ハリーたちは戦慄します。 この時、呪文を唱えたのはバーテミウス・クラウチ・ジュニア(当時はポリジュース薬でアラスター・ムーディになりすましていた)でしたが、当初は無関係の屋敷しもべ妖精ウィンキーが疑われるなど、事件は複雑な様相を呈しました。

この出来事は、ヴォルデモート卿の復活が近いことを予感させる、シリーズの大きな転換点の一つとなりました。

ハリー・ポッターと謎のプリンス|ダンブルドア校長の死

ホグワーツ魔法魔術学校の最も安全な場所であるはずのアストロノミー塔の上に、「闇の印」が打ち上げられたシーンは、多くの読者に衝撃を与えました。

これは、アルバス・ダンブルドア校長がセブルス・スネイプによって殺害された直後の出来事であり、死喰い人によるホグワーツ侵入と、ダンブルドアという偉大な光の魔法使いの喪失を象徴していました。この「闇の印」は、魔法界が本格的な闇の時代へと突入することを決定づける、絶望的な光景でした。

登場作品

まとめ

「モースモードル(闇の印)」は、「ハリー・ポッター」シリーズにおいて、単なる恐ろしい魔法というだけでなく、物語の緊張感を高め、登場人物たちの運命を大きく左右する重要な要素です。

ヴォルデモート卿と死喰い人の恐怖支配の象徴であり、彼らの非道な行いを魔法界に知らしめる手段として使われました。この印が現れるたびに、ハリーたちは新たな脅威に立ち向かい、仲間たちとの絆を深めていくことになります。

「モースモードル」の意味や背景を知ることで、ハリー・ポッターの物語が持つ闇の深さや、それに立ち向かう光の強さをより一層感じ取ることができるでしょう。ぜひ、改めて作品を読み返したり、映画を見返したりする際に、「モースモードル」が登場するシーンに注目してみてください。

【参考】
モースモードル|ハリー・ポッター

WIZARDING WORLD characters, names, and related indicia are © & ™ Warner Bros. Entertainment Inc. Publishing Rights © JKR. (s25)

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