呪文名 | システム・ アペーリオ 箱よ、開け |
英名 | Cistem Aperio |
分類 | チャーム |
効果 | 術者の杖が北を指し示すようになる呪文 |
「ハリー・ポッターの映画で、トム・リドルが使っていた『システム・アペーリオ』ってどんな呪文?」 「アロホモラとは何が違うの?」 「原作にも出てくる?」
この記事では、呪文「システム・アペーリオ」について、語源や効果、登場シーンから「アロホモラ」との決定的な違いまで、徹底的に解説します。
Contents
システム・ アペーリオとは?|映画オリジナルの呪文
「システム・アペーリオ(Systema Aperio)」は魔法的な「仕組み(システム)」を強制的に開いたり、作動させたりする呪文です。そして、この呪文は原作小説には登場しない、映画オリジナルの呪文です。
呪文の効果
この呪文は、単に物理的な鍵を開けるのではなく、魔法によって封じられたり、隠されたりしている複雑な仕掛けに対して効果を発揮します。
呪文の語源・由来は?
「システム・アペーリオ」は、その名の通りラテン語に由来すると考えられます。
- Systema(システム): 「組織」「構造」「仕組み」
- Aperio(アペーリオ): 「開く」「明らかにする」「暴露する」
これらを組み合わせると、「システム(仕組み)を開け」という意味になり、呪文の効果を的確に表しています。
映画オリジナルの呪文
J.K.ローリングによる原作小説『ハリー・ポッター』シリーズには、「システム・アペーリオ」という呪文は一切登場しません。
映画の脚本家が、シーンをより劇的に、そして視覚的に分かりやすくするために創作した呪文と考えられます。
システム・アペーリオの名シーンを振り返る
ハリー・ポッターと秘密の部屋
「システム・アペーリオ」が使われたのは、映画『ハリー・ポッターと秘密の部屋』の一度きりで、ハリーがトム・リドルの日記を通して50年前の記憶を見るシーンで使用されました。
当時、秘密の部屋を開いた真犯人であったトム・リドル(5年生で監督生)は、その罪をハグリッドになすりつけようと画策。ダンブルドアたちを伴ってハグリッドを問い詰め、彼が秘密裏に飼っていた巨大蜘蛛アラゴグの隠し場所を突き止めます。
そしてリドルは、アラゴグが潜む箱に杖を向けて「システム・アペーリオ!」と呪文を唱えました。すると箱の蓋は激しく吹き飛び、中からアラゴグが姿を現し、逃げ出していきました。
このシーンから、ハグリッドの箱が単純な鍵ではなく、魔法的な封印で閉じられていた可能性がうかがえます。それを強制的にこじ開けるために、この強力な呪文が選ばれたのでしょう。
類似呪文との比較
「アロホモラ」との違いとは?
鍵のかかった場所を開ける呪文として最も有名な「アロホモラ」と「システム・アペーリオ」は何が違うのでしょうか。その違いは、呪文が働きかける対象にあります。
簡単に言えば、「アロホモラ」は玄関の鍵を開けるドライバーのようなもので、「システム・アペーリオ」はより高度な魔法的セキュリティを破る専門家のようなイメージです。
ハーマイオニーが頻繁に使っていた「アロホモラ」では、トム・リドルがこじ開けた箱は開けられなかった可能性が高いでしょう。
まとめ|映画ならではの演出を際立たせた呪文
最後に、この記事の要点をまとめます。
- 効果: 魔法で封じられた「仕組み(システム)」を開く呪文。
- 意味: ラテン語で「システムを開け」。
- 登場シーン: 映画『秘密の部屋』で若きトム・リドルが使用。
- 原作との関係: 映画オリジナルの呪文で、原作・公式サイトに記述はない。
- アロホモラとの違い: 物理的な鍵を開けるアロホモラに対し、より複雑な魔法の仕掛けに作用する。
「システム・アペーリオ」は、トム・リドルの優秀さと、目的のためには手段を選ばない冷酷な一面を観客に印象付ける、非常に効果的な映画ならではの演出でした。たった一度の登場でありながら、多くのファンの記憶に刻まれている理由がここにあります。