『ファンタスティック・ビースト』シリーズの登場で、一躍注目を集めたMACUSA(マクーザ)。ハリー・ポッターの世界でお馴染みの「魔法省」とは、何が違うのでしょうか?
この記事では、MACUSAの基本情報から、その設立背景、物語の鍵を握る「ラパポート法」、そして『ファンタスティック・ビースト』の登場人物との関係まで、網羅的に解説します。
MACUSA(Magical Congress of the United States of America)は、アメリカ合衆国における魔法界の統治機関です。1920年代のニューヨークを舞台とした物語でも中心的な役割を果たしており、その権威は非常に強固なものです。資料によると、
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MACUSAとは?アメリカの魔法界を統治する最高機関
MACUSA(Magical Congress of the United States of America)は、アメリカ合衆国における魔法界の統治機関です。イギリスの「魔法省(Ministry of Magic)」に相当します。
しかし、MACUSAはイギリスの魔法界とは異なり、ノー・マジ(非魔法族)の政府から完全に独立して活動しているという大きな特徴があります。ヨーロッパでは魔法界と非魔法族の政府がある程度の協力関係や通信を維持しているのに対し、アメリカでは独自の道を歩んでいる点が、文化的な大きな相違点となっています。
本部はニューヨークのウールワース・ビルに置かれており、徹底した秘匿体制が敷かれています。
しかし、その歴史と仕組みはイギリスの魔法省以上に波乱に満ちたものでした。ファンなら知っておきたい、MACUSAの深層を紐解いていきましょう。
MACUSAの紋章に秘められたデザインの意味

MACUSAの公式な印章は、その権威と誇りを象徴する重厚なデザインが特徴です。グラフィックデザインを担当したミナリマの解説によれば、この円形の印章はアメリカ合衆国大統領の紋章に似た構成になっています。しかし、細部には魔法界ならではの要素が盛り込まれています。
例えば、大統領の紋章では権威や司法の力を象徴する「鷲」が描かれる場所に、MACUSAの紋章も同様の鳥が配置されていますが、その意匠は魔法界の威厳を反映したものとなっています。
また、1926年当時のデザインでは、星の数が48個である点にも注目です。これは、当時アラスカとハワイがまだ州として昇格していなかったという現実の歴史背景を忠実に反映しており、魔法ワールドがいかに現実の世界観と密接にリンクしているかを物語っています。
魔法露見脅威レベルメーター
MACUSAのロビーに足を踏み入れた者がまず目を奪われるのが、壁面に掲げられた巨大な時計型のデバイス「魔法露見脅威レベルメーター」です。これは時刻を示すものではなく、北米における魔法界の安全性をリアルタイムで監視する重要な計器です。
針が指し示す5段階の色には、それぞれ以下の意味が込められています。
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緑(Level 1:低脅威):平和な状態。ノー・マジとの間には特に問題が発生しておらず、国際機密保持法が完璧に守られている状態です。
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青(Level 2:注視):軽微な魔法使用の報告や、ノー・マジの不審な動きが確認された場合。
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黄色(Level 3:警戒):魔法の露呈リスクが高まっている状態。魔法使いがノー・マジに目撃された可能性があり、忘却術部隊の出動準備が整えられる段階です。
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オレンジ(Level 4:深刻):大規模な魔法の露呈、あるいは歴史的な「魔女狩り」の再来が懸念される場合。
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赤(Level 5:緊急事態):広範囲での忘却術が必要な、魔法界の崩壊を意味する最悪のレベル。1926年のニューヨークで、ニュートの魔法動物が逃げ出し、さらには闇の魔法使いゲラート・グリンデルバルドの影響が強まる中、針は容赦なくこの領域へと跳ね上がりました。
この計器のデザインは、1920年代のアール・デコ様式を反映しており、アメリカの魔法社会がどれほど高度に組織化され、かつ脅迫的なまでの警戒心を持って運営されていたかを物語っています。イギリスの魔法省が「伝統と官僚主義」の象徴であるならば、MACUSAのこのレベルメーターは「監視と隠蔽」の象徴なのです。
歴史を揺るがした「ラパポート法」の成立
MACUSAの歴史を語る上で欠かせないのが、1790年に制定された「ラパポート法」です。
この法律は、当時の第15代議長エミリー・ラパポートによって施行されました。その目的は、魔法使いとノー・マジのコミュニティを完全に隔離することにありました。この厳格な法律が生まれた背景には、国際秘密保持法に対する深刻な違反事件が存在します。
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「ラパポート法」徹底解説|なぜアメリカの魔法使いは非魔法族を徹底的に「隔離」したのか?
法律制定の引き金となった「ドーカス事件」
事件のきっかけは、当時の財務総監にあたる「財・ドラゴット管理官」を務めるアリストテレス・トゥエルブツリーズの娘、ドーカス・トゥエルブツリーズの不用意な行動でした。
彼女はハンサムなノー・マジ、バーソロミュー・ベアボーンに恋をしますが、彼が「スカウラー(堕落した魔法使いの傭兵集団)」の子孫であるとも知らずに、バーソロミューの巧みな質問に乗ってMACUSAやイルヴァーモーニー魔法魔術学校の所在地、さらには国際魔法使い連盟の機密情報までも漏らしてしまったのです。
ドーカスから情報を引き出したバーソロミューは、彼女の杖を奪って新聞社に見せびらかし、武装した仲間を集めて魔法使いの迫害を企てました。彼は魔法使いが集まる場所を記したチラシを配布し、著名なノー・マジたちに「悪魔の儀式」が行われていると訴えかけました。最終的にバーソロミューは、魔法使いと誤認してノー・マジを銃撃したことで逮捕されましたが、MACUSAが受けたダメージは計り知れないものでした。
この事件により、MACUSAは本拠地の移転を余儀なくされ、当時の議長は国際魔法使い連盟から厳しい叱責を受けることとなりました。ドーカス自身は、魔法界全体から終身刑や死刑を望む声が上がるほどの非難を浴び、1年間の投獄を経て、その後は隠遁生活を送ることになりました。この「ドーカスの失態」が、アメリカ魔法界をより深く地下へと潜らせる決定打となったのです。
ラパポート法の厳格な内容
ラパポート法は、アメリカ魔法社会に極めて厳格なルールを課しました。
- ノー・マジとの友好・結婚の禁止
- ノー・マジとのコミュニケーションの制限(日常生活に必要な最低限のみ)
この法律は、魔法族とノー・マジの間に協力関係が存在したヨーロッパの魔法界とは対照的に、アメリカの魔法族をより深く地下社会へと追いやる結果となりました 。
隔離政策による文化的な影響
ラパポート法の施行により、アメリカの魔法使いはノー・マジと友人になることも、結婚することも禁じられました。
交流に対する罰則は非常に厳しく、ノー・マジとのコミュニケーションは日常生活を送るために不可欠な最低限のものに制限されました。この法律は、アメリカの魔法使いがノー・マジを「敵」として認識する風潮を強め、ヨーロッパの魔法界とは異なる、より閉鎖的で警戒心の強い独自の文化を形成する要因となりました。
『ファンタスティック・ビースト』とMACUSA
『ファンタスティック・ビースト』シリーズでは、このラパポート法下のMACUSAが物語の重要な舞台となります。
ノー・マジのジェイコブ・コワルスキーと恋に落ちた魔法使いクイニー・ゴールドスタインの関係は、まさにこの法律によって引き裂かれそうになります 。結婚を禁じられたクイニーの絶望は深く、彼女が一時期グリンデルバルドの思想に傾倒する大きな原因となりました 。二人の恋の行方は、このアメリカ魔法界の厳しい現実を色濃く反映しているのです。
伝説の12人の「初代闇祓い」
1693年のMACUSA設立時、アメリカ魔法界は「スカウラー(魔法界の賞金稼ぎ)」や魔法犯罪者が蔓延る無法地帯と化していました。この危機に立ち向かうべく、初代議長ジョシア・ジャクソンが募ったのが、初代闇祓いである「最初の12人(The First Twelve)」と呼ばれる志願兵たちです。彼らはアメリカにおける闇祓い)の先駆者であり、その名は今日まで魔法史に刻まれています。
特に注目すべきは、その一人であるエイブラハム・ポッターです。
ハリー・ポッターと繋がる「エイブラハム・ポッター」
エイブラハム・ポッターは、18世紀後半にアメリカの系譜学者たちによって、のちのハリー・ポッターと遠い親戚関係にあることが特定されました。ハリーの家系であるポッター家は、もともとイギリスで魔法使いの法執行に関わってきた一族ですが、エイブラハムは新天地アメリカへ渡り、その正義の血筋を証明しました。
彼は、MACUSA設立当初の極めて危険な任務――逃亡した魔法犯罪者の追跡やスカウラーの摘発――を遂行し、アメリカ魔法界の基盤を文字通り命懸けで築いた人物です。彼がいたからこそ、今日のアメリカにおける魔法秩序が存在すると言っても過言ではありません。
名門グレイブス家のルーツ「ゴンドルファス・グレイブス」
もう一人の重要人物が、ゴンドルファス・グレイブスです。
彼は、映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』に登場する魔法法執行部部長、パーシバル・グレイブスの先祖にあたります。ゴンドルファスは、アメリカ魔法界において非常に影響力のある政治的家系「グレイブス家」の祖であり、彼の功績によってグレイブス家はアメリカ魔法界のエリートとしての地位を確立しました。
ニューヨークの本拠地|ウールワース・ビル

©︎魔法倶楽部
1920年代、MACUSAはニューヨークのウールワース・ビル内に位置していました。
この建物はノー・マジ(非魔法族)も利用していましたが、入り口に刻まれたフクロウの彫刻が、魔法使いや魔女のための隠された入り口となっていました。内部には、魔法の露出による脅威度を測定する巨大な時計が設置されており、魔法界をノー・マジから隠し続けるという強い意志が反映されています。
また、『ファンタスティック・ビースト』シリーズでおなじみのティナ・ゴールドスタインは、ここで闇祓いとして勤務していました。
時代の荒波を越えて|MACUSA本拠地移転の歴史
現在のMACUSAはニューヨークに居を構えていますが、1693年の設立以来、組織の安全と機密を守るために合計5回もの本拠地移転を繰り返してきました。その軌跡は、アメリカ魔法界が歩んできた苦難と適応の記録そのものです。
アパラチア山脈|迫害を逃れた隠れ家としての拠点
MACUSAは設立当初から、広大なアメリカで魔法使いの安全を確保するための中心地を模索していました。
設立当初の拠点は、人里離れたアパラチア山脈の奥地にありました。セイラム魔女裁判直後で極度の警戒状態にあったため、魔法使いたちは自給自足の生活を送りながら、組織の基礎を築きました。
この拠点は物理的な隔離によって魔法使いを守る役割を果たしていましたが、一方で交通の便が悪く、急速に拡大するアメリカ各地の魔法コミュニティを統治するには不便であるという課題も抱えていました。
ウィリアムズバーグ(1760年)|都市部への進出
組織の基盤が整うにつれ、MACUSAはより円滑な統治を行うため、バージニア州のウィリアムズバーグへ拠点を移しました。当時の政治的要衝であったこの地に拠点を置くことで、組織としての機能向上を図ったのです。
しかし、ノー・マジの社会と物理的に近接したことで、魔法の存在を隠し続ける「秘匿性」の維持に常に苦心することとなり、魔法使いたちは高い緊張感を強いられることとなりました。
ボルチモア(1777年)|独立戦争の影で
次なる拠点となったのは、メリーランド州のボルチモアです。この時期のMACUSAは、単に人里から隠れるのではなく、都市の影に潜伏しながら魔法界を管理するという、より高度な統治スタイルを模索していました。
ボルチモア時代のMACUSAは、アメリカ魔法界の人口増加に伴う法整備や、独自の通貨「ドラゴット」の管理体制を強化するなど、近代的な組織へと進化を遂げつつありました。しかし、この安定も長くは続かず、1790年に発生した史上最悪の機密漏洩事件によって破られることになります。
ワシントンD.C.(1892年)|ドーカス事件とサスカッチ大反乱の衝撃
1790年、第15代議長エミリー・ラパポートの時代に発生した「ドーカス・トゥエルブツリーズ事件」は、ボルチモアにあった当時の本拠地を致命的な危機に陥れました。ドーカスが不用意にノー・マジのバーソロミュー・ベアボーンへ魔法界の重要機密を漏らしたことで、MACUSAの所在地までもが筒抜けになってしまったのです。
チラシの発行などのバーソロミューによる扇動の影響で、MACUSAの建物には新聞記者や武装したノー・マジたちが押し寄せる事態となりました。魔法界の崩壊を防ぐため、組織は直ちに拠点を放棄し、ワシントンDCへの緊急移転を強行しました。
また、この時期のMACUSAは「サスカッチ大反乱」という大規模な動乱の鎮圧にも追われており、人員と資源が限界まで削られていました。内部からの機密漏洩と外部での反乱という二重の苦難は、アメリカ魔法界をより深く地下へと潜らせ、「ラパポートの法」による完全隔離へと向かわせる決定打となりました。
ニューヨーク|摩天楼の中への隠れ家
幾多の放浪を経て、最終的にMACUSAがたどり着いたのが、現在のニューヨークにあるウールワース・ビルです。
これまでの5度にわたる移転で培われた「大都市の喧騒の中に隠れる」という高度な隠蔽戦術が、この本部には結集されています。「大都市の喧騒の中に隠れる」という高度な戦術に基づき、建物の入り口に刻まれたフクロウの彫刻が魔法使い専用の入り口として機能していました。内部には魔法の露出度を監視する巨大な時計が設置され、ノー・マジの日常のすぐ隣にありながら、決してその存在を悟らせない「隠蔽の完成形」が構築されたのです。
ウールワース・ビルは、ノー・マジの日常のすぐ隣にありながら、決してその存在を悟らせない、アメリカ魔法界が長い苦難の末に手に入れた勝利の象徴と言えるでしょう。
語り継がれるアメリカ魔法界の激動期|サスカッチ大反乱
MACUSAがドーカスの失態による国際的な追及と移転の混乱に直面していた裏側で、組織を根底から揺るがしていたもう一つの大きな事件がサスカッチ大反乱(Great Sasquatch Rebellion)です。
この反乱の詳細については、「ドーカス・トゥエルブツリーズ事件」に関連する公聴会の場で言及されました。当時のラパポート議長は、国際魔法使い連盟からの厳しい追及を受けていました。公聴会では、この反乱への対応に人員と資源を割かれていたことが、機密漏洩事件への対処を遅らせた一因であると抗弁し、自らの不手際だけが問題ではないという趣旨の説明を行っています。
MACUSAの組織体制とは?
MACUSAの内部には、法執行に関連する多くの部署が存在します。
例えば、ティナが一時的に配属されていた「魔法の杖の許可局」のような事務的な部門から、ノー・マジによる魔法界への接触を監視・阻止する高度な部門まで多岐にわたります。
組織の最高権威|議長
MACUSAのトップは「議長(President)」と呼ばれ、アメリカ魔法界全体の法執行と統治を司ります。
イギリスの魔法省における「魔法大臣」に相当するポストですが、ノー・マジ(非魔法族)の政府から完全に独立しているため、その権限は非常に強力です。
1920年代には、セラフィーナ・ピッカリーがその座に就いていました。
また、歴史上重要な人物としては、「ラパポート法」を制定した第15代議長のエミリー・ラパポートが挙げられます。組織内には、ティナ・ゴールドスタインやパーシバル・グレイブスのような有能なスタッフが所属し、アメリカ国内の魔法秩序を維持していました。
経済を支える重職|MACUSAの通貨「ドラゴット」
「財・ドラゴット管理官(Keeper of Treasure and Dragots)」とは、アメリカ魔法界独自の通貨「ドラゴット」の管理を担当する役職です。これは、ノー・マジの世界における財務長官に相当する非常に重要な地位です。
1790年当時はアリストテレス・トゥエルブツリーズがこの職に就いていましたが、前述の彼の娘が引き起こした不祥事が、後の隔離政策に繋がることとなりました。
魔法界の治安維持|闇祓い
魔法界の安全を守り、危険な魔法使いの追跡や法の執行を行う専門職です。MACUSAの闇祓いは、特に「国際秘密保持法」の遵守を重視しています。
MACUSAに所属する主なキャラクター
MACUSAの歴史と物語は、組織に所属する数々のキャラクターによって彩られています。
特に『ファンタスティック・ビースト』の時代である1920年代の議長や職員、そしてMACUSAの歴史を形作った過去の重要人物は、物語を理解する上で欠かせない存在です。
クイニー・ゴールドスタイン (Queenie Goldstein)
『ファンタスティック・ビースト』シリーズに登場する魔女で、かつてMACUSAで働いていました。彼女は、非魔法族(ノー・マジ)であるジェイコブ・コワルスキーと深く愛し合いますが、当時MACUSAが施行していた「ラパポート法」により、ノー・マジとの結婚や交友は固く禁じられていました。
結婚できないことへの絶望から、クイニーはジェイコブに魔法をかけ、彼の知らないうちに結婚しようとロンドンへ連れて行くという大胆な行動に出ます。彼女の物語は、MACUSAの厳格な法律が個人の人生に与えた影響を象徴しています。幸いにも、様々な困難を乗り越えた末に、二人は純粋な愛のもとで結婚することができました。
セラフィーナ・ピッカリー (Seraphina Picquery)

1920年代を通してMACUSAの議長を務めた、サバンナ出身の才能あふれる著名な魔女です。彼女のリーダーシップのもと、MACUSAは第一次世界大戦後のアメリカ魔法界を統治しました。
- 所有する杖: ニューオーリンズの有名な杖職人ヴィオレッタ・ボーヴェが作った杖を所有していました 。ボーヴェの杖の芯には、ルイジアナの沼地を徘徊する危険な怪物「ルーガルー」の毛が使われており 、闇の魔術に惹かれる性質があると言われながらも、多くの英雄に愛用されていました 。
- 有名な逸話: ノー・マジ社会で禁酒法が施行されていた1920年代、MACUSAは魔法族の飲酒を許可し続けました 。この方針についてピッカリー議長は、ある時、首席補佐官に「ギグルウォーター(笑い水)は、交渉の余地なし」と語ったことで知られています 。
エミリー・ラパポート (Emily Rappaport)
1790年当時のMACUSAの第15代議長です。
彼女の名を冠した「ラパポート法」は、MACUSA内部から発生した重大な機密漏洩事件を受けて作られたもので、魔法族とノー・マジのコミュニティを完全に分離させるために制定されました。
この法律は、第一次世界大戦に魔法族が協力した後でさえ緩和されることはなく、1920年代のアメリカ魔法界でも固く維持されていました。その結果、アメリカの魔法使いはヨーロッパの魔法使いよりもはるかに厳格な秘密主義の中で生活することに慣れていきました 。
アリストートル・トゥエルブツリーズ (Aristotle Twelvetrees)
ラパポート議長の時代に、「宝物・ドラゴット管理局長」を務めていた有能な魔法使いです。
しかし、彼の娘であるドーカス・トゥエルブツリーズが重大な機密漏洩事件を起こしたことで、アメリカ魔法界は未曾有の危機に瀕しました。この事件は後世に大きな影響を残し、魔法界の言葉で「ドーカスになる(being 'a Dorcus')」と言うと、「馬鹿者」や「間抜けな人」を意味するスラングとして定着するほどでした 。
まとめ|歴史を知れば『ファンタビ』はもっと面白い
MACUSAは単なる政府組織ではなく、アメリカ大陸の荒々しい歴史と戦ってきた英雄たちの結晶です。サスカッチの反乱による遷都や、ハリーの祖先が名を連ねる「最初の12人」など、その設定の深さはマニアの探究心をくすぐり続けています。
ニュート・スキャマンダーがニューヨークの土を踏んだ時、MACUSAはすでに200年以上の苦難を乗り越えてきた強固な組織でした。次にシリーズを鑑賞する際は、議会ロビーに掲げられた巨大な時計が、単なる装飾ではなく「アメリカ魔法界の生存を懸けた警告灯」であることを思い出してみてください。きっと、物語の緊迫感がより一層増すはずです。
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【参考】
The Magical Congress of the United States of America (MACUSA) By J.K. Rowling Originally published on pottermore logo on Oct 6th 2016
Rappaport’s Law By J.K. Rowling Originally published on pottermore logo on Mar 10th 2016
A closer look at a magical device featured in Fantastic Beasts Published on Jun 30th 2016
MACUSA
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