オーランドのユニバーサル・アイランズ・オブ・アドベンチャー内にある「ホグズミード村」の奥深くに足を踏み入れると、そこにはハリー・ポッターの物語の中でも特に神秘的で少し危険な場所、「禁じられた森」への入口が待っています。
ここにあるのが、大人気アトラクション「ハグリッドのマジカルクリーチャー・モーターバイク・アドベンチャー」です。
この記事では、このスリルと魔法に満ちたローラーコースターの魅力を、キューラインからライド体験の細部、そして知っておくとさらに楽しめる豆知識まで、乗ったことがない方にも分かりやすく徹底解説します。
ハグリッドと一緒に、見たこともない魔法生物たちとの出会いに満ちた冒険へ出発しましょう!
Contents
アトラクションの内容は?
「ハグリッドのマジカルクリーチャー・モーターバイク・アドベンチャー」は、オーランドのユニバーサル・アイランズ・オブ・アドベンチャー内、「ホグズミード村」エリアに位置する、スリルと魔法に満ちたローラーコースタータイプのアトラクションです。
ゲストは、ホグワーツの森の番人であるルビウス・ハグリッドと一緒に、彼の愛する魔法生物たちが住む神秘的な禁断の森へと足を踏み入れます。

©︎Orlando Informer
このアトラクションの最大の特徴は、ハグリッドが普段乗っているのと同じ、空飛ぶオートバイとそのサイドカーに乗り込むこと。どちらに乗るかを選ぶことができ、それぞれ異なる視点とスリルを味わえます。
ポイント
映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 Part1』では、ハリーがサイドカー、ハグリッドがバイクに乗っていました。
冒険はここから始まる!神秘的なキューライン
「ハグリッドのマジカルクリーチャー・モーターバイク・アドベンチャー」の魅力は、ライドが始まる前から始まっています。キューラインは、ただ待つだけの場所ではなく、禁断の森へと続く道のりそのものが、物語の世界観に浸れるように細部まで作り込まれています。
禁じられた森の入口
禁じられた森へと続く道を進むと、苔むした古い石造りの遺跡群が現れます。
ここは、ハグリッドが魔法生物の研究や世話をするために使っている場所のようで、神秘的でありながらどこか温かみのある雰囲気に包まれています。薄暗い通路や、木々の間から差し込む光が、これから始まる冒険への期待感を高めてくれます。
映画『ハリー・ポッター』シリーズで美術監督を務めたアラン・ギルモアが監修し、禁じられた森を完全再現するために本物の木が1200本植えられるなど、こだわって魔法のような体験が作られました。
遺跡の中に入ると、まずは魔法動物の像があります。
ハグリッドの研究室と魔法生物の痕跡

©︎Orlando Informer
遺跡の内部には、ハグリッドの研究室や作業場を彷彿とさせる展示が随所に見られます。
壁には魔法生物のスケッチが描かれた古い羊皮紙が貼られていたり、棚には奇妙な道具や材料が置かれていたりします。特に注目したいのは、大きなガラスケースの中に大切に保管されている、孵化前のドラゴンの卵らしきものです。ハグリッドがこっそり育てているのでしょうか…?暖炉の近くにはファイヤークラブの足跡が。
こうした細やかな演出が、物語の世界に入り込んだかのような感覚を一層強めてくれます。
隠された小ネタを探せ
この遺跡エリアは、ハリー・ポッターファンなら見逃せない「イースターエッグ(隠された小ネタ)」が散りばめられています。

©︎Orlando Informer
中でも特に見つけやすいのは、キューラインを進むと現れる遺跡の壁に描かれた「決闘クラブ」のアートです。
これは、かつてこの場所にあった人気コースター「デュエリング・ドラゴンズ」(後に「ドラゴン・チャレンジ」と改名)への、愛情のこもったオマージュ。かつてのアトラクションを知るファンにとっては、思わず胸が熱くなる演出です。

©︎Orlando Informer
これ以外にも、ハグリッドの研究室や作業場を模したキューラインの展示物の中には、原作や映画に関連する細かなアイテムが隠されています。
例えば、ハグリッドが孵したドラゴンの卵の殻や、彼が世話をしていた魔法生物たちの飼育メモなどが飾られています。
卵の中には、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』の三大魔法学校対抗試合で登場した「金の卵」も紛れ込んでいる...?
他にも様々な発見があるかもしれませんので、じっくりと観察してみてください。
プレショー|ハグリッドからのメッセージ
ライドに乗り込む直前には、ハグリッドと彼の愛犬ファングが、これから向かう禁断の森での注意事項や、遭遇するかもしれない魔法生物について説明してくれるプレショーがあります。
ここでも、ハグリッドの温かい人柄と、魔法生物への深い愛情を感じることができるでしょう。
いざ禁断の森へ!ライド体験の詳細
いよいよ、ハグリッドのオートバイ(またはサイドカー)に乗り込み、禁断の森へのスリリングな冒険へ!
このライドは、ただ速いだけでなく、様々な動きや特殊効果、そして魅力的な魔法生物との遭遇が織り交ぜられています。
出発と禁断の森への突入
ハグリッドの「準備はいいか?」というような合図と共に、オートバイは力強いエンジン音を響かせながら勢いよく森の中へと走り出します。
ゲストは一気に加速するスピード感と、未知の世界へ踏み込んでいく高揚感に包まれます。鬱蒼と茂る木々、薄暗い森の雰囲気、そしてハグリッドの興奮した声が、冒険の始まりを告げます。
リアルすぎるハグリッド

ハグリッドが魔法生物飼育学の授業のために禁じられた森の中を案内してくれます。魔法のバイクに乗りながら、生徒であるかのような体験をすることができるのです。
まるで本物のように見えるハグリッドは、ユニバーサル・オーランド初の人間そっくりに作られたアニマトロニクス。眉毛やまつ毛など、髪の毛の一本一本までこだわって作られました。
丹念に手彫りされた顔、ハグリッドを演じたロビー・コルトレーンの歯のデジタルスキャン、眉毛やまつ毛を含む毛の一本一本の配置など、映画の中のハグリッドを再現するために、細部に至るまで信じられないほどの注意が払われました。
魔法生物との出会い
最初の遭遇!三頭犬のフラッフィー

森に入って間もなく、最初の魔法生物と遭遇します。賢者の石を守っていた、三つの頭を持つ恐ろしい番犬、フラッフィーです。
彼の唸り声と迫力ある姿は、ゲストを驚かせ、禁断の森の危険さを改めて認識させます。オートバイはフラッフィーを巧みにかわしながら、さらに森の奥深くへと進んでいきます。
森の賢者、ケンタウロスたち
次に姿を現すのは、森の賢者であり、誇り高き種族ケンタウロスたちです。
木々の間から、弓矢を構えたケンタウロスのシルエットが見えるかもしれません。彼らは森の秩序を守り、部外者にはあまり姿を見せないと言われていますが、ハグリッドの案内であれば、少しだけその姿を垣間見ることができるでしょう。
いたずら好きのピクシー
森の中では、小さな青い妖精、ピクシーたちのいたずらに遭遇することもあります。
彼らは非常に素早く飛び回り、オートバイの周りをちょっかいを出してくるかもしれません。ハグリッドが「こら、やめんか!」と声を荒らげる場面も。
最大の危機!?尻尾爆発スクリュート

このライドのハイライトの一つが、ハグリッドが生み出したと言われる魔法生物、尻尾爆発スクリュートとの遭遇です。
エビのような、カニのような、そしてサソリのような奇妙な姿をしたこの生物は、尾の先から火花を散らし、ゲストに迫ってきます。オートバイは、この危険な生物から逃れるために、予測不能な動きを見せます。
悪魔の罠(デビルズスネア)と脱出
ライドは、暗く湿った洞窟のような場所に迷い込みます。そこは、光を嫌う危険な魔法植物「悪魔の罠(デビルズスネア)」の巣窟です!
ツルがゲストに絡みつこうと伸びてくる中、ハグリッドの助けと、もしかしたらゲスト自身のちょっとした魔法(?)で、この危機的状況を脱出しなければなりません。
Devil’s Snare, Devil’s Snare is deadly fun, but will sulk in the sun.
ーハリー・ポッターと賢者の石
スリル満点の展開
ライドは、ただ魔法生物を観察するだけのコースターではありません。
森の中を縫うように、オートバイは急旋回を繰り返しながら高速で駆け抜けます。時には、予期せぬ方向に進路を変え、後ろ向きに走行したり、ライドが突然停止し、数メートル下に垂直に落下するなど、息をのむようなスリルも体験できるアトラクションです。
ライド体験をさらに盛り上げるのが、特殊効果です。
禁断の森の神秘的な雰囲気を醸し出す霧、魔法生物の鳴き声やハグリッドの声をリアルに再現する音響効果、そして暗い森の中や魔法生物を効果的に照らし出す照明などが、まるで本当に魔法の世界にいるかのような臨場感を生み出します。
クライマックスと帰還
数々の魔法生物とのスリリングな出会いや、息をのむような危機を乗り越えた後、ライドはいよいよクライマックス。
伝説の魔法生物との再会を経て、ハグリッドと共に無事に禁断の森の入口へと帰還します。ハグリッドの「よくやった!」というような温かい言葉が、冒険の終わりを優しく告げてくれるでしょう。
どれくらい怖い?絶叫レベル
「ハグリッドのマジカルクリーチャー・モーターバイク・アドベンチャー」は、その名の通り、ハイスピードで禁断の森を駆け抜けるスリル満点のローラーコースターです。
高速での走行、急旋回、急加速、後退走行、そして垂直落下と、ローラーコースターとしてのスリル要素がふんだんに盛り込まれています。特にバイク型の座席は、風をダイレクトに感じられるため、より一層のスピード感と開放感を味わえます。
また、禁じられた森という設定上、ライド全体が比較的暗い雰囲気の中で進行します。また、予期せぬ場所から魔法生物が現れたり、ライドが急な動きを見せたりするため、驚かされる場面も多々あります。
絶叫系のアトラクションが得意な方、ハリー・ポッターの魔法生物が好きな方、スリルとストーリーの両方を楽しみたい方には、間違いなくおすすめのアトラクションです。
激しい動きやスピード、暗い場所、落下感が極端に苦手な方にとっては、かなり怖いと感じるかもしれません。身長制限(122cm以上)も設けられていますので、小さなお子様はご注意ください。全体として、絶叫レベルは「中~高」程度と言えるでしょう。
体験前に知っておきたい!攻略法と豆知識
この素晴らしいアトラクションを最大限に楽しむために、いくつかのヒントと豆知識をご紹介します。
どちらに乗る?オートバイ vs サイドカー
可能であれば、両方の座席を体験してみることをお勧めします。
絶叫アトラクションが好きな方は、よりスリルと風を感じられるオートバイがオススメです。サイドカーは少し視点が低く、安定感があります。
待ち時間対策は必須!
大人気アトラクションのため、終日長い待ち時間が発生する傾向にあります。
ユニバーサル・オーランド・リゾートのオフィシャルホテル宿泊者特典である「アーリー・パーク・アドミッション」を利用して開園直後に向かうか、閉園間際の比較的空いてくる時間帯を狙うのがおすすめです。
残念ながらユニバーサル・エクスプレス・パスは利用できません。
シングルライダーを活用しよう
お一人様や、グループ内で別々に乗っても構わないという場合は、「シングルライダー」の列を利用すると、通常の待ち列よりも早く乗車できる可能性があります。
手荷物は全てロッカーへ
ライド中は激しい動きがあるため、帽子やメガネ、スマートフォンなどの手荷物は、乗車前に必ずロッカーに預けましょう。
キューラインの途中に無料のロッカー(指定時間内)があります。
キューラインはじっくり楽しむべし
前述の通り、このアトラクションはキューラインも見どころ満載です。時間に余裕をもって並び、ハグリッドの世界観やイースターエッグをじっくりと楽しむのがおすすめです。
まとめ|ハグリッドとのスリル満載の冒険!
「ハグリッドのマジカルクリーチャー・モーターバイク・アドベンチャー」は、スリル満点のローラーコースター体験と、魅力的な魔法生物たちとの出会いが完璧に融合した、まさに唯一無二のアトラクションです。
ハグリッドの温かい人柄に触れながら、禁断の森の奥深くを探検するこの冒険は、あなたのオーランド旅行の中でも特に記憶に残る、最高の思い出となることでしょう。
原題 | Hagrid's Magical Creatures Motorbike Adventure |
パーク | アイランズ・オブ・アドベンチャー |
乗車時間 | 約3分 |
エクスプレス・パス | 非対応 |
シングルライダー | 利用可能 |
チャイルドスワップ | 利用可能 |
荷物 | ロッカー |
身長制限 | 122cm以上 |
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