名前 | ホラス・ユージーン・フラックス・スラグホーン |
英名 | Horace Eugene Flaccus Slughorn |
死去 | 4月28日 |
性別 | 男性 |
血統 | 純血 |
職業 | 魔法薬学教授 スリザリン寮監 |
所属 | スリザリン寮 ナメクジ・クラブ |
家族 | |
杖 | スギの木、ドラゴンの心臓の琴線、26センチ、ある程度しなやか |
守護霊 | |
まね妖怪 | |
演じた俳優 | ジム・ブロードベント |
ホラス・スラグホーンは、『ハリー・ポッター』シリーズに登場する魔法薬学の教授であり、スリザリン寮の元寮監です。
社交的で人脈を重視する彼は、スラグ・クラブを主催し、多くの有名魔法使いを輩出しました。
また、ヴォルデモート(トム・リドル)に関する重要な記憶を持つ人物として、物語の鍵を握っています。
この記事では、スラグホーンの人物像、ヴォルデモートとの因縁、映画での描写まで、詳しく解説します。
Contents
概要
ホラス・スラグホーンは純血の魔法使いで、1931年から魔法薬学の教授およびスリザリン寮の寮監としてホグワーツに在籍していました。トム・リドルに分霊箱について話したことがダンブルドアに知られるのを恐れ、1981年に引退しました。
しかし、ヴォルデモートが復活した後の1996年、ダンブルドアは分霊箱に関するスラグホーンとリドルの会話の記憶を必要としており、ハリーを使ってスラグホーンを説得し、魔法薬学教授として再びホグワーツへ迎えました。
スラグホーンは、「聖28一族」と呼ばれる純血の家系の出身であり、純血主義者ではないものの、マグル生まれの生徒に対して驚きを示すことがありました[2]。彼は、才能や人脈を重視し、有望な生徒たちを集めてスラグ・クラブを開催していました。
見た目
淡いスグリ色の目、つるつる頭に、銀色のセイウチ髭を蓄えている[3]。
ホラス・スラグホーンの経歴まとめ【年代順】
1931年|ホグワーツ魔法薬学教授に就任
ホラス・スラグホーンは1931年にホグワーツ魔法魔術学校で魔法薬学の教授として教鞭をとり始めました。
同時にスリザリン寮の寮監も務め、生徒たちの指導にあたります。若き日のトム・リドル(のちのヴォルデモート)にも魔法薬学を教えていました。
才能のある生徒を贔屓する傾向があったため、スラグホーンは優秀なトム・リドルはお気に入りの生徒でした。
1940年代|トム・リドルとの因縁
在任中、スラグホーンは才能あるトム・リドルに目をかけ、ある日、彼から「分霊箱」についての質問を受けます。
トムの「純粋に学術的に興味がある」という言葉を信じ、分霊箱を作るために必要なことを教えます。また、分霊箱を2つ以上作ることが可能であるかについては、理論的には可能であることを否定しませんでした。
深く考えずに答えてしまったこの会話が、のちに大きな後悔を生むことになります。
1970年代|リリー・エバンズとの出会い
リリー・エバンズがホグワーツに在学していた1970年代、スラグホーンは彼女の魔法薬学における非凡な才能に感銘を受け、特にお気に入りの生徒の一人として「スラグ・クラブ」に招待しました。
彼女の優秀さから、スラグホーンはリリーを純血の家系出身だと思っており、マグル生まれであることを知ったときは信じられなかったと述べています 。
1981年|ヴォルデモート失踪と同時に引退
ヴォルデモートが一度失脚した1981年、スラグホーンは「ある記憶を知られたくない」という思いから教職を引退し、隠遁生活に入ります。
この記憶こそが、リドルとの分霊箱に関する会話でした。
この会話がリドルを史上最強の闇の魔法使いに変えるきっかけとなったことを恥に思い、ペンシーブで自分の記憶を編集しました。
1996年|ダンブルドアの要請で復職
ヴォルデモートの復活後、ダンブルドアはスラグホーンの持つ記憶が鍵であると判断。ハリー・ポッターに説得を依頼します。
スラグホーンはこれに応じ、1996年から再び魔法薬学教授としてホグワーツに復帰しました。なお、寮監の職はスネイプに譲っています。
復職後、スラグホーンは「スラグ・クラブ」を再開し、才能ある生徒たちを集めました。
ハリー・ポッターもその一員となり、特に魔法薬学の授業での優れた成績から、スラグホーンは彼を母リリーの才能を受け継ぐ魔法薬の天才だと思い込み、ますます気に入るようになりました。
1997年|真実の記憶をハリーに提供
ダンブルドアはハリーにスラグホーンの記憶を取り戻すよう依頼します。
スラグホーンは当初、ハリーを避けていましたが、ハリーが「フェリックス・フェリシス」を使用して幸運を得た夜、ハグリッドの小屋でスラグホーンと会話し、彼の信頼を得ます。その結果、スラグホーンはトム・リドルとの本当の会話の記憶をハリーに提供しました。
この記憶により、ヴォルデモートが7つの分霊箱を作ろうとしていたことが明らかになり、彼を倒すための重要な手がかりとなりました。
1998年|ホグワーツの戦いに参戦
『ハリー・ポッターと死の秘宝』で描かれるホグワーツ最終決戦では、スラグホーンも防衛戦に参加。マクゴナガルやキングズリーと共に、ヴォルデモートと直接対峙します。
魔法薬学の教授としてだけでなく、戦闘能力にも長けた一面が描かれました。
戦後|その後のスラグホーン
戦いの後、スラグホーンがホグワーツで教職を続けたのかは明確には語られていません。
しかし、彼の名は歴史に残る教授のひとりとして語り継がれています。
スラグ・クラブとは?
スラグ・クラブは、スラグホーンが主催する非公式な集まりで、将来有望な生徒や有名人の子息などを招待して交流を深める場です。
このクラブの目的は、才能ある若者たちとの人脈を築くことであり、スラグホーン自身の社交的な性格が反映されています。
主なメンバー
- ハリー・ポッター
- ハーマイオニー・グレンジャー
- ジニー・ウィーズリー
- コーマック・マクラーゲン
- ブレーズ・ザビニ
- マーカス・ベルビィ
スラグ・クラブの活動には、昼食会や夕食会、クリスマスパーティなどがあり、スラグホーンのオフィスで開催されていました。
ヴォルデモートとの関係と記憶の重要性
スラグホーンは、若き日のトム・リドル(後のヴォルデモート)に魔法薬学を教えており、彼に分霊箱(ホークラックス)についての知識を与えてしまいました。
このことが彼のトラウマとなり、後年、隠遁生活を送るようになります。しかし、ダンブルドアの説得によりホグワーツに復帰し、ハリーに対してリドルとの過去の記憶を提供することで、物語の進行に重要な役割を果たします。
スラグホーンの強さと最終決戦での活躍
スラグホーンは、魔法薬学の専門家としてだけでなく、閉心術や変身術にも長けた実力者です。
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』では、ホグワーツの防衛に貢献し、デス・イーターとの戦いに参加するなど、戦闘面でもその力を発揮しました。
登場作品
まとめ
ホラス・スラグホーンは、ハリー・ポッターシリーズにおいて、社交的でありながらも過去の過ちに苦しむ複雑なキャラクターとして描かれています。
彼の存在は、物語の進行において重要な役割を果たし、読者や観客に深い印象を残します。スラグホーンの人物像を通じて、才能や人脈、そして過去の選択がもたらす影響について考えることができます。
【参考】
[2] Pure-Blood By J.K. Rowling
[3]『ハリー・ポッターと謎のプリンス』第4章
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